介護の仕事が覚えられない新人介護士へ|原因と対処法をやさしく解説

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介護の仕事を覚えられない。
そう感じると、不安になりますよね。

昨日教わったことが思い出せなかったり、利用者様ごとの介助の違いが頭の中で混ざってしまったり、周りの人より自分だけ遅い気がして焦ってしまったり。新人さんや転職したばかりの方なら、きっと一度は感じる悩みだと思います。

この記事では、介護の仕事が覚えられないと感じやすい理由を、現場での実感も交えながらやさしく整理しています。そのうえで、頭の中だけで抱え込まないための考え方や、メモ・一覧表を使った具体的な対処法もまとめました。
すぐに使えるメモ用のExcelテンプレートも無料配布していますので、よかったらぜひダウンロードして使ってみてくださいね。
「慣れれば大丈夫」と言われても、その慣れるまでが不安な方にこそ、読んでもらえたら嬉しいです。

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目次

1.介護の仕事が覚えられない…と不安になるのはあなただけではありません

こんにちは!
元ITエンジニアで現役介護福祉士のやなぎです。

介護の世界に新卒として入社した方や、新しい環境を求めて転職された方の中には、こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

「昨日教わったことが、もう思い出せない」
「利用者様の顔と名前がなかなか一致しない」
「食事、排泄、移動、入浴の違いが頭の中で混ざってしまう」
「先輩に教わったときは分かった気がしたのに、いざ自分が動こうとすると不安になる」

新人さんや転職したばかりの方の中には、そんな苦しさを抱えている方も多いと思います。

しかも、そういうときほど、まじめな方は自分を責めてしまいやすいですよね。

「同じことをまた聞いてしまった」
「周りの人はもっと早く覚えているように見える」
「自分だけ遅れている気がする」
「本当にこの仕事を続けていけるのかな」

そんなふうに感じてしまうこともあるかもしれません。

実は、僕自身もそうでした。

よく関わる利用者様や、食事・排泄・移動などで介助が必要な利用者様のことは、比較的早く覚えやすかったです。
関わる回数が多いですし、「この方はここに気をつける」という場面がはっきりしているぶん、印象にも残りやすかったからです。

でもその一方で、自立度が高い方や、よく居室で過ごされる方は、なかなか覚えられませんでした。
顔と名前が一致しにくかったり、「どんな方なのか」が頭に入りにくかったりして、自分の中で存在がうまくつながらない感じがありました。

一日の流れも忙しなくて、次から次へとやることが来る中で、
「本当に自分にできるのかな」
という不安は、しばらくずっとありました。

周りの人は自然に動けているように見えるのに、自分だけ流れについていけていない気がして、ペースが遅いこともすごく気になっていました。

そしてこの不安は、新卒の頃だけのものではありませんでした。
転職して新しい現場に行ったときも、毎回同じような不安がついてきました。

利用者様が変わる。
一日の流れが変わる。
職場ごとの細かなやり方も違う。

そうなると、また最初から頭の中がいっぱいになって、
「覚えられない」
「ついていけるかな」
という気持ちが出てきました。

だからこそ、最初にお伝えしたいのは、覚えられないことがあるからといって、あなたの頑張りが足りないわけではないということです。

介護の仕事は、やさしさや気づきだけではなく、覚えることの多さとも向き合う仕事です。
しかもそれを、ただ覚えるだけではなく、目の前の利用者様に関わりながら同時に進めていかなければいけません。

つまり、介護の仕事は、最初から頭の中がいっぱいになりやすい仕事なんです。

この記事では、介護の仕事が覚えにくく感じやすい理由をやさしく整理しながら、少しでも働きやすくするための考え方と対処法を具体的にお伝えしていきます。

読み終わるころに、少しでも

  • 「自分だけじゃないんだ」
  • 「全部を頭の中だけで覚えようとしなくていいんだ」
  • 「明日はこうしてみよう」

と思ってもらえたら嬉しいです。


2.新人介護士が仕事を覚えられない3つの理由

介護の仕事が覚えにくく感じやすいのは、単純に「覚える量が多いから」だけではありません。
いくつかの理由が重なって、頭の中がいっぱいになりやすいからです。

利用者ごとに介助方法や注意点が違うから

介護の仕事では、「これを覚えれば終わり」ということが少ないですよね。

食事ひとつ取っても、

  • 自分で食べられる方
  • 見守りが必要な方
  • 一部介助が必要な方
  • 食事形態に配慮が必要な方
  • 飲み込みや姿勢に注意が必要な方

と、一人ひとり違います。

排泄も、トイレなのか、おむつなのか、誘導が必要なのか、立位は安定しているのかなど、それぞれ違いがあります。移動や移乗、入浴も同じです。

つまり、新人さんが覚えようとしているのは「介助のやり方」だけではなく、利用者様ごとの違いなんです。

似ているようで少しずつ違う情報が重なるので、頭の中で混ざりやすくなります。

覚えながら同時に動く場面が多いから

介護の仕事は、ただ座って覚える仕事ではありません。

利用者様の表情を見る。
安全に気を配る。
時間も意識する。
先輩の動きも見る。
別の利用者様から声がかかることもある。

つまり、覚えることと、その場の対応が同時に進む仕事なんです。

たとえば朝の時間帯だけでも、

  • Aさんは食前にトイレ誘導が必要
  • Bさんは食事中の飲み込みに注意が必要
  • Cさんは立ち上がり時にふらつきやすい
  • Dさんは急な声かけで不安が強くなりやすい
  • Eさんは更衣の順番が変わると混乱しやすい

こんなふうに、いくつものことが重なります。

これを最初から頭の中だけで整理しようとしたら、苦しくなるのは自然なことです。

緊張や不安で頭がいっぱいになりやすいから

新人さんの時期は、

  • 失敗したくない
  • 迷惑をかけたくない
  • 何度も聞かないようにしたい
  • ちゃんと覚えたい

という気持ちが強くなりやすいですよね。

でも、その気持ちが強いほど、かえって頭の中はいっぱいになりやすくなります。

僕も、一日の流れが忙しなく感じて、
「この流れにちゃんとついていけるのかな」
「自分だけ周りより遅い気がする」
と不安になることが何度もありました。

不安があると、ただでさえ多い情報が、さらに入りにくく感じられます。
だから、覚えられないことを、すぐに「自分がだめだから」と結びつけなくて大丈夫です。


3.自立度が高い利用者さんほど覚えにくいことがある理由

これは新人さんが意外と口にしにくいことかもしれませんが、実際にはよくあることだと思います。

僕自身、よく関わる利用者様や、介助が必要で接点の多い利用者様は比較的覚えやすかったです。
食事、排泄、移動、入浴などで繰り返し関わるので、

「この方はここに気をつける」
「この方はこうすると安心しやすい」

ということが、少しずつつながりやすかったからです。

でも、自立度が高い方や、居室で過ごされることが多い方は、どうしても接点が少なくなりやすいです。そうすると、

  • 顔を見かける回数が少ない
  • 名前を呼ぶ機会が少ない
  • その方の特徴を知る場面が少ない
  • 介助の印象が残りにくい

ということが起こりやすくなります。

だから、そうした方を覚えにくいのは、やる気が足りないからではありません。
関わる回数や、印象に残る場面の多さが違うからでもあるんです。

ここを知っておくだけでも、少し気持ちが楽になると思います。

そして、自立度が高い方ほど覚えにくいと感じるなら、そこは「自分が苦手だから」と責めるのではなく、少し意識して接点を作ることが大切になってきます。

たとえば、

  • 朝の挨拶で名前を意識する
  • 居室表と顔をつなげてみる
  • 一覧表に、その方の特徴をひとことだけでも書く
  • 関わりが少ない方ほど、好きな話題や特徴を一つ覚える

こうした小さな積み重ねが、だんだん助けになります。


4.介護の仕事を覚えるコツは「全部」を一気に覚えようとしないこと

新人さんが苦しくなりやすいのは、「仕事を覚えなきゃ」と全部をひとまとめにしてしまうからでもあります。

でも実際には、介護の仕事で覚えることは、大きく分けると3つです。

  • 利用者様そのものの情報
  • 介助の情報
  • 自分がまだ分からないこと

この3つを分けて考えるだけでも、かなり楽になります。

たとえば「覚えられない」と感じたときに、

  • 今つまずいているのは、利用者様の情報なのか
  • 介助の違いなのか
  • 自分の課題整理なのか

が分かるだけでも、対処しやすくなります。

逆に全部を「仕事を覚えられない」でまとめてしまうと、どこから手をつければよいか分からなくなりやすいです。

最初から全部を完璧に覚える必要はありません。
むしろ、全部を一気に頭へ入れようとするほど苦しくなりやすいです。

だからこそ、
今日はここまで
・まずはここから
と区切ってあげることが大切です。


5.介護の仕事が覚えられないときは「3つ」に分けると整理しやすいです

ここでは、実際にどう分けて考えると整理しやすいのかを、もう少し具体的に書いていきます。

1.利用者さんの情報

まずは、その方がどんな方なのかを知るための情報です。

  • 名前
  • 居室
  • 年齢
  • 主な既往
  • コミュニケーションの特徴
  • 好きなこと
  • 苦手なこと
  • 注意点

ここで大切なのは、細かな情報を全部覚えることではありません。
まずは、その方らしさが少し分かることが大事です。

たとえば、

  • ゆっくり話すと伝わりやすい
  • 耳が遠いので聴こえやすい方の斜め前から話す
  • 花の話が好き
  • 急な声かけで不安が強くなりやすい

このくらいでも、次に関わるときの助けになります。

2.食事・排泄・移動・入浴など介助の情報

次に、その方にどんな支援が必要なのかという情報です。

  • 食事は自立か、見守りか、一部介助か
  • 食事形態は常食か、きざみか、ペーストか
  • 排泄はトイレか、おむつか、誘導が必要か
  • 移動は独歩か、車いすか
  • 移乗は見守りか、介助か
  • 入浴は一般浴か、機械浴か
  • どこに気をつけるとよいか

ここは新人さんが特に混ざりやすい部分です。
だからこそ、「食事」「排泄」「移動・移乗」「入浴」に分けて考えるだけでも、かなり整理しやすくなります。

3.自分がまだ分からないこと

最後に、自分がまだ不安なことや、次に確認したいことです。

  • 今日教わったこと
  • まだ曖昧なこと
  • 次に気をつけたいこと
  • 先輩に聞きたいこと
  • 自分がつまずきやすい場面

これを分けて持てるようになると、「何となく全部不安」という状態から少し抜けやすくなります。


6.介護の仕事は「メモして見返せる形」にすると覚えやすくなります

ここで大事になるのが、
頭の中だけで覚えようとせず、必要なことをメモや一覧表にして、あとで見返せるようにしておくことです。

これが、この記事でいちばんお伝えしたいことのひとつです。

介護の仕事は、全部を頭の中だけで持ち続けるには、本当に情報が多いです。
だからこそ、

  • 利用者様の特徴は一覧にする
  • 介助の違いはメモして整理する
  • 今日教わったことは、その日のうちに残しておく

こうした工夫が役立ちます。

これは、覚えることをさぼるためではありません。
むしろ、大事なことをちゃんとつなげていくための方法です。

たとえば、

「Aさんは花の話をすると安心しやすい」
「Bさんは昼はトイレ誘導、夜はおむつ」
「Cさんは移乗時に麻痺側である左側に注意」
「今日は口腔ケアの順番がまだ曖昧だった」

こうしたことを、その場で少しずつ残していけるだけで、次の勤務がかなり違ってきます。

大事なのは、
忘れないように頑張ることより、忘れても見返せるようにしておくこと
です。

この考え方を持てると、気持ちがとても軽くなると思いますよ。


7.介護の仕事が覚えやすくなる3つのメモテンプレート

ここからは、実際に何をどう書けばいいのかを具体的にお話しします。

利用者情報一覧シートの使い方

利用者様を覚えるとき、最初から全部を覚えようとすると本当に大変です。
だからまずは、その方の基本的な特徴を一覧で見られるようにすることが役立ちます。

たとえば、こんな項目があると使いやすいです。

  • 利用者名
  • ふりがな
  • 居室
  • 年齢
  • 主な既往
  • コミュニケーションの特徴
  • 好きなこと、落ち着きやすい話題
  • 苦手なこと、注意点
  • 備考

ここで大切なのは、細かい情報をびっしり書くことではありません。
まずは、その方に関わるときに助けになる情報が入っていれば十分です。

自立度が高い方や、居室で過ごすことが多い方こそ、少し意識してこの一覧に入れておくと覚えやすくなります。接点が少ないぶん、一覧表が「つながり」を助けてくれます。

介助メモシートの使い方

新人さんがいちばん混乱しやすいのは、やはり介助の違いです。
だから、介助メモシートには、利用者様ごとに大まかな介助内容を書いておきます。

たとえば、

  • 食事は自立、見守り、一部介助、全介助のどれか
  • 食事形態は常食、きざみ、ペーストなど
  • 排泄はトイレ、おむつ、誘導ありなど
  • 移動は独歩、杖、歩行器、車いすなど
  • 移乗は見守り、一部介助、全介助など
  • 入浴は一般浴、機械浴、シャワー浴など
  • それぞれの注意点

たとえば、

  • 食事は見守り中心だが、飲み込み確認が必要
  • 排泄は日中トイレ誘導、夜間はおむつ
  • 移乗は一部介助、立ち上がり時にふらつきあり
  • 入浴は一般浴、更衣は介助あり

このように書いておくと、利用者様ごとの違いがかなり整理しやすくなります。

ここで大事なのは、このシートは記録用ではなく、自分が介助の違いを覚えやすくするための補助メモだということです。だから、完璧でなくて大丈夫です。

仕事のおぼえ書きシートの使い方

新人さんの時期は、分からないことがあるのが普通です。
でも、それを頭の中だけで持っていると、不安は大きくなりやすいです。

だから、仕事のおぼえ書きシートには、

  • 今日教わったこと
  • まだ曖昧なこと
  • 次に気をつけたいこと
  • 先輩に確認したいこと
  • 自分メモ

を書けるようにしておくと役立ちます。

ここで大事なのは、
まだちゃんと分かっていなくても書いていい
ということです。

たとえば、

  • 食後の口腔ケアの流れがまだ曖昧
  • Aさんの移乗時の足の位置を次回もう一度確認したい
  • Bさんは左側からの声かけで安心しやすい
  • Cさんの排泄誘導のタイミングを覚えたい

このように残しておくと、次の勤務でかなり助かります。


8.明日からできる|介護の仕事を覚える3つのコツ

ここまで読んでくださった方に、明日からすぐできる形でお伝えすると、まずはこの3つです。

1.今日は3人だけ意識する

全員を一気に覚えようとしなくて大丈夫です。
まずは、よく関わる3人だけでも十分です。

2.その3人について、「人の情報」と「介助の情報」を分けて見る

たとえば、

  • 人の情報
    名前、居室、特徴、好きな話題
  • 介助の情報
    食事、排泄、移動、入浴の大まかな違い

このように分けて見ると、かなり整理しやすくなります。

3.勤務の終わりに1つだけ残す

  • 今日分かったこと
  • まだ曖昧なこと
  • 次に確認したいこと

このどれか1つだけでも残してみてください。
それだけでも、次の勤務の不安が少し変わります。


9.新人介護士が「周りより遅い」と感じるときに思い出してほしいこと

新人さんや新しい現場に入ったばかりの頃は、どうしても周りの人と比べてしまいやすいですよね。

  • あの人はもう自然に動いている
  • あの人はすぐ覚えているように見える
  • 自分だけ遅い気がする

そんなふうに感じることもあると思います。

僕自身もそうでした。
一日の流れの中で、自分だけ動きが遅いように感じたり、周りに追いつけていない気がして焦ったりしていました。

でも、今振り返ると、あの時は「能力がない」のではなく、まだ頭の中でつながっていないだけだったのだと思います。

人は、流れが見えてくると少しずつ動きやすくなります。
利用者様の特徴と介助の内容がつながってくると、次に何を見るべきかも分かりやすくなります。

だから、最初の遅さだけを見て、自分を厳しく責めすぎなくて大丈夫です。

早くできることよりも、
少しずつつながっていくこと
のほうが、長い目で見るとずっと大切です。

周りの人に不安を話したとき、
「そのうち慣れるよ」
「最初はみんなそうだよ」
と言われることもあると思います。

それ自体は、きっと励まそうとしてくれている言葉なのだと思います。
でも、苦しいときは、そこで安心しきれないこともありますよね。

たぶん不安なのは、
「慣れれば大丈夫かどうか」よりも、
“その慣れるまでを自分がちゃんとやっていけるのか”
というところなのだと思います。

僕もそうでした。
「そのうち慣れる」と言われても、今頭の中がいっぱいで、毎日ついていくのに必死なときは、
「その“そのうち”まで、自分は大丈夫かな」
という気持ちがありました。

だから、すぐに前向きになれなくても大丈夫です。
「慣れ」という言葉で気持ちが追いつかないのも自然なことです。

大切なのは、無理に安心しようとすることより、
今日を少しやりやすくすること
だと思います。

全部を一気に乗り越えようとしなくて大丈夫です。
今日覚えるのは3人だけでもいいんです。
分からないことを1つメモできたらそれでもいい。
そうやって小さく進めながら、少しずつ「慣れていける形」を作っていけば大丈夫ですよ。


10.無料配布|介護の仕事を覚えやすくするExcelテンプレート

ここまで読んでくださった方の中には、

「気持ちは少し楽になったけれど、実際にはどう整理したらいいんだろう」
「頭の中だけで覚えようとしないために、何を使えばいいんだろう」

と感じている方もいるかもしれません。

そこで今回、新人さんや転職したばかりの方が、介護の仕事を少し整理しやすくなるように、補助用のExcelテンプレートを作りました。

これは、記録を完璧に書くためのものではありません。
頭の中だけで抱え込みすぎないための“仕事のお守り”のような補助ツールです。

「全部を覚えなきゃ」と苦しくなったときに、
利用者様のこと、介助のこと、自分がまだ分からないことを、少しずつ見える形にしていくために使ってもらえたらと思っています。

テンプレートでできること

このテンプレートでは、次の3つを整理しやすくしています。

  • 利用者様の基本情報や特徴をまとめること
  • 食事、排泄、移動・移乗、入浴の大まかな介助内容を整理すること
  • その日に教わったことや、まだ曖昧なことを残しておくこと

介護の仕事が覚えにくく感じるときは、頭の中でいろいろな情報が混ざりやすいです。
だからこそ、「人の情報」「介助の情報」「自分の課題」を分けて見えるようにしておくと、かなり整理しやすくなります。

3つのシート内容

1.利用者情報一覧シート

利用者様の名前、居室、年齢、主な既往、コミュニケーションの特徴、注意点などを書けるシートです。

特に、自立度が高い方や関わる機会が少ない方は、印象に残りにくいことがあります。
そんなときに、この一覧があると「顔と特徴」を少しずつつなげやすくなります。

2.介助メモシート

食事、排泄、移動・移乗、入浴について、利用者様ごとの大まかな介助内容を書けるシートです。

たとえば、

  • 食事は自立か、見守りか、一部介助か
  • 排泄はトイレか、おむつか、誘導が必要か
  • 移動は独歩か、車いすか
  • 入浴は一般浴か、機械浴か

といったことを整理しやすくしています。

「この方は何が自分でできて、何に支援が必要か」が見えるだけでも、かなり頭の中が整理しやすくなります。

3.仕事のおぼえ書きシート

その日に教わったこと、まだ曖昧なこと、次に確認したいことなどを残しておくシートです。

新人さんの時期は、「分からないことがある状態」が当たり前です。
でも、それを頭の中だけで持っていると、不安が大きくなりやすいです。

だからこそ、
まだちゃんと分かっていなくても、残しておける場所
として使ってもらえたらと思っています。

簡単な使い方

使い方はとてもシンプルです。

まずは、よく関わる利用者様や担当に近い利用者様から、少しずつ入力してみてください。
最初から全員分を埋めようとしなくて大丈夫です。

おすすめは、こんな使い方です。

  • 利用者情報一覧シート
    名前、居室、特徴を少しずつ埋める
  • 介助メモシート
    食事、排泄、移動、入浴の大まかな違いを書く
  • 仕事のおぼえ書きシート
    その日分かったことを1つ、まだ曖昧なことを1つ残す

全部をきれいに埋めることよりも、
次の勤務で少し楽になるように残しておくこと
を意識すると使いやすいです。

実際のテンプレート画面

実際のテンプレートは、こんな形になっています。
最初から全部を埋める必要はないので、まずは見やすいところから少しずつ使ってみてください。

利用者様ごとの基本情報や特徴を一覧で見やすくしたシートです。顔と名前、特徴が少しずつつながるように使うのがおすすめです。

食事、排泄、移動・移乗、入浴の大まかな介助内容を整理するためのシートです。「この方は何が自分でできて、何に支援が必要か」を見やすくまとめられます。

その日に教わったことや、まだ曖昧なことを残しておくためのシートです。分からないことを頭の中だけで抱えず、次につなげるために使えます。

ダウンロードはこちら

今回ご紹介したテンプレートは、下のリンクから無料でダウンロードできます。
「全部を頭の中だけで覚えなきゃ」と苦しくなったときに、少しでも仕事を整理しやすくする助けになれば嬉しいです。

⇩【テンプレートをダウンロードする】⇩

ダウンロード前に知っておきたいこと

※このテンプレートは、介護の仕事を覚えるための補助用です。
※実際の運用は、必ず所属施設のルールや個人情報の取り扱い方針に合わせてご使用ください。
※必要に応じて、項目の追加や修正をしてお使いいただけます。


11.まとめ|介護の仕事が覚えられないときは、頭の中だけで抱えなくて大丈夫です

介護の仕事が覚えられない。
そう感じると、不安になりますよね。

でも、それはあなたの頑張りが足りないからではありません。
介護の仕事は、最初から全部を頭の中だけで抱えるには、本当に情報量の多い仕事です。

だからこそ、

  • 覚えることを「人の情報」「介助の情報」「自分の課題」に分ける
  • 頭の中だけで覚えようとしない
  • メモや一覧表にして、あとで見返せるようにする
  • 少しずつ積み重ねる

この考え方がとても大切です。

僕自身、新卒の頃も、転職して新しい現場に入ったときも、毎回同じように不安になりました。
よく関わる利用者様は覚えやすくても、自立度が高い方や居室で過ごすことが多い方は、なかなか覚えられないこともありました。
周りより遅い気がして、焦ることも何度もありました。

でも、そうやって不安を抱えながらでも、少しずつつながっていくものはあります。
全部を一気に覚えなくても大丈夫です。
少しずつ知って、少しずつ慣れていけば大丈夫です。

もし今、覚えられないことで苦しくなっているなら、どうか自分を責めすぎないでください。
あなたはちゃんと、一生懸命向き合っています。
その頑張りは、少しずつ力になっていきます。


12.終わりに|焦らなくても、少しずつつながっていけば大丈夫です

介護の仕事は、最初からすべてがきれいにつながるものではないと思います。

利用者様の顔と名前が少しずつ一致してきて、
介助の違いが少しずつ見えてきて、
一日の流れも、あとから少しずつ自分の中に入ってくる。

そんなふうに、時間をかけながらつながっていくことがたくさんあります。

だから今、覚えられないことがあったり、周りより遅い気がしたりしても、それだけで自分を否定しなくて大丈夫です。

大切なのは、今日できなかったことを数え続けることではなく、
今日分かったことがひとつでもあったか
次に楽になるためのメモをひとつ残せたか
そんな小さな積み重ねを持っておくことだと思います。

「慣れれば大丈夫」と言われても、その慣れるまでが不安なときもあると思います。
でも、その不安がある中でも、今日を少しやりやすくする工夫はできます。

全部を頭の中だけで抱えようとしないこと。
必要なことを見返せるようにしておくこと。
一度に全部ではなく、少しずつつないでいくこと。

そうやって進んでいけば、きっと大丈夫です。

もし今、しんどさの中にいる方がいたら、どうかひとりで抱え込みすぎないでください。
このブログが、少しでも気持ちを軽くする場所になれたら嬉しいです。

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