【完全ガイド】介護記録の書き方|SOAP形式からAI活用まで【無料例文テンプレート&プロンプト集付き】

  • URLをコピーしました!
目次

1.はじめに:介護記録はなぜ重要なのか?

こんにちは!
元ITエンジニアで現役介護福祉士のやなぎです。

介護の現場で働いていると、日々、当たり前のように「介護記録」を書いていると思います。

ただその一方で、次のようなモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。

現場でよくある悩み
  • 何を書けばいいのか分からない
  • とにかく時間がかかって残業の原因になっている
  • 文章に自信がなくて、毎回悩みながら書いている

介護記録は、利用者さんの状態を正確に把握し、チームでケア方針を共有し、万が一のときには「自分と利用者さんを守る」大事な証拠にもなるものです。

この記事では、そんな介護記録について、以下の内容を一気にまとめて解説します。

  • 最初の一歩となる「5W1H」の基本
  • 医療・介護で広く使われている「SOAP形式」の考え方
  • 場面別例文(50パターン)の作り方の型
  • よくあるNG記録とOK記録の違い
  • ChatGPTなどAIを使って、記録を10分で仕上げる具体的な方法

最後まで読めば、「何となく書いている記録」から「根拠のある、チームで使える記録」に変えていけるはずです。

1-1.介護記録の3つの役割

介護記録には、大きく三つの役割があります。

  1. 利用者の状態把握日々の変化を記録することで、「昨日と比べてどうか」「最近の傾向はどうか」をチームで共有できます。
  2. チーム間の情報共有日勤から夜勤、看護師から介護職、リハビリ職など、多職種が同じ情報を見ながらケアの方向性を合わせるための共通言語になります。
  3. 法的な証拠転倒、誤薬などの事故が起きたとき、「いつ・誰が・どう対応したか」が記録に残っていることは、利用者さんを守ることにも、職員を守ることにもつながります。

1-2.介護記録の3つのよくある悩み

一方で、現場からよく聞く悩みは次の三つです。

  • 時間がかかる(1日30分〜1時間かかって、残業の原因になる)
  • 何を書けばいいか分からない(主観ばかり、逆に情報が薄すぎる)
  • 忙しくて記録漏れが出てしまう

この悩みを一気に解決するカギが、「5W1H」と「SOAP形式」、そして後半で紹介する「AI(ケアテック)」です。


2.介護記録の基本:5W1Hの原則

2-1.5W1Hとは?介護記録の「最低限の土台」

介護記録を書くときの基本中の基本が「5W1H」です。これを意識するだけで、「何となくあいまいな記録」から一歩抜け出せます。

要素意味内容
Whenいつ日時、時間帯
Whereどこで場所(居室、食堂、トイレなど)
Who誰が利用者名、対応した職員
What何を起きた出来事、行ったケア
Whyなぜ考えられる理由、原因
Howどのようにどのような状態で、どう対応したか

例えば、転倒の記録なら、最低でも「いつ・どこで・誰が・何をしていて・なぜ(考えられる理由)・どのような状態だったか」が分かる必要があります。

2-2.5W1Hを使った介護記録の具体例

種類例文解説
悪い例田中様が食事を拒否した。「いつ、どこで、どんな状態だったか」が分からず、申し送りにも活かしづらいですよね。
良い例2025年1月15日10時、食堂にて、田中太郎様が朝食を拒否。「お腹が痛い」との訴えあり。看護師に報告し、様子観察を継続。5W1Hがそろっているので、その場にいなかった職員でも状況をイメージしやすくなります。

3.SOAP形式とは?介護記録の標準フォーマット

3-1.SOAP形式の4つの要素

SOAP形式は、医療・介護の現場で広く使われている標準的な記録の型です。

SOAP形式説明
S(Subjective)主観的情報利用者さん本人や家族の訴え、話した内容など。
O(Objective)客観的情報表情、行動、バイタルサイン、摂取量など、「誰が見ても同じように観察できる事実」。
A(Assessment)評価SとOを踏まえた職員側の評価や判断。「転倒リスクが高い状態」「腹痛による食欲低下が疑われる」など。
P(Plan)計画今後の対応や指示。「看護師へ報告」「一週間、見守り強化」「歩行器の使用を検討」など。

3-2.SOAP形式の具体的な介護記録例

例:食事を拒否した場面

S:「お腹が痛い」との訴えあり。

O:朝食を半分残す。表情は曇っており、腹部を手で押さえるしぐさが見られる。

A:腹痛により一時的に食欲が低下している可能性が考えられる。

P:看護師に報告済み。昼食時にも食欲と腹痛の有無を再度確認し、必要に応じて医師へ相談。

S→O→A→Pの流れで整理されているので、「なぜその対応になったのか」まで一目で分かります。

3-3.SOAP形式を使うメリット

  • 情報が整理され、記録の抜け漏れが減る
  • 誰が読んでも、状態から判断・対応までの流れが追いやすくなる
  • ケアカンファレンスや振り返りのときに、そのまま資料として使える

とくにAとPがあることで、「ただの出来事メモ」ではなく、「専門職としての評価と対応」が記録として残せるのが大きなポイントです。


4.場面別|介護記録の例文50選

ここでは、介護現場でよくある場面別に、SOAP形式を使った介護記録の例文を50個まとめています。

そのままコピペして使ってもいいですし、「うちの施設ならこう書くかな」とアレンジの土台にしてもらって大丈夫です。

大きく以下の5カテゴリーに分けています。

  1. 食事介助(10例)
  2. 排泄介助(10例)
  3. 入浴・清潔ケア(10例)
  4. 移動・歩行・ポジショニング(10例)
  5. レクリエーション・生活場面(10例)

長くなっていますので、一覧を折りたたんでいます。▼を押してぜひご覧ください。
必要なところだけ抜き出して使ってください。

場面別|介護記録の例文50選_一覧になります。(▼を押してご覧ください。)

4-1.食事介助の介護記録例文(10例)

【例1】食事を全量摂取できたケース

  • S: 「今日はよく食べられた」と笑顔で話される。
  • O: 朝食を全量摂取。食事時間は約20分。咀嚼・嚥下ともに問題なく、むせ込みも見られない。
  • A: 食欲および嚥下状態は良好と判断。
  • P: 現在の食形態と介助方法を継続し、食事量と表情の変化を引き続き観察する。

【例2】食事を半分残したケース

  • S: 「お腹が痛い」と訴えあり。
  • O: 朝食を約半分残す。表情はやや曇り、腹部を手で押さえるしぐさが見られる。
  • A: 腹痛による一時的な食欲低下が疑われる。
  • P: 看護師に報告し、バイタル確認を依頼。昼食時の摂取状況と腹痛の訴えを重点的に観察する。

【例3】食事を拒否したケース

  • S: 「今は食べたくない」と繰り返し発言。
  • O: 朝食配膳時、スプーンを口元に近づけても首を横に振り摂取せず。不機嫌気味の表情が続く。
  • A: 気分不良または精神的な拒否感による摂食意欲低下と考えられる。
  • P: 無理な摂取は行わず、時間をおいて再度声かけを行う。看護師に状況を共有し、体調不良の有無を確認する。

【例4】むせ込みが見られたケース

  • S: 飲水後に「少し苦しい」と咳き込みながら訴えあり。
  • O: お茶摂取時に数回むせ込み。顔が赤くなり咳嗽が持続。SpO2低下は認められない。
  • A: 水分摂取時の誤嚥リスクが高い状態と判断。
  • P: とろみ付与の検討を言語聴覚士および看護師へ相談。以降の飲水は少量ずつ、姿勢を整えて介助する。

【例5】食事中に眠ってしまうケース

  • S: 特別な訴えはないが、会話が少なく返答もゆっくり。
  • O: 朝食開始後10分ほどで舟をこぐ様子が見られ、その後うつらうつらしスプーンが止まる。声かけで一時的に開眼するが、再度眠そうな様子。
  • A: 夜間不眠または全身状態の低下による日中の傾眠傾向が疑われる。
  • P: 夜勤者に夜間の睡眠状況の確認を依頼。医師・看護師に情報を共有し、必要に応じて生活リズム調整や受診を検討する。

【例6】自力摂取へ変更できたケース

  • S: 「自分で食べてみたい」と希望あり。
  • O: これまで全介助だったが、本日昼食時は自らスプーンを持ち、約七割を自力摂取。こぼしは少量で姿勢保持も安定。
  • A: 自立意欲が高く、自力摂取が可能なレベルにあると判断。
  • P: 安全面に配慮しつつ自力摂取を優先する方針に変更。テーブル高さや食器の持ちやすさを調整し、見守りを強化する。

【例7】介助量が増えたケース

  • S: 「手がだるくて動かしにくい」と訴えあり。
  • O: 昼食時、スプーン操作がぎこちなく途中から全量介助が必要。右上肢の挙上が困難な様子。
  • A: 上肢筋力低下または疼痛により自力摂取能力が一時的に低下していると判断。
  • P: 看護師に報告し、疼痛の有無を確認。リハビリスタッフに評価を依頼し、ポジショニングや自助具使用を検討する。

【例8】食事ペースが遅いケース

  • S: 「ゆっくり食べたい」と穏やかに話される。
  • O: 昼食完了までに約40分を要する。他利用者と比べ咀嚼に時間がかかるが、むせ込みや残食はない。
  • A: 咀嚼力の低下はあるが、安全に摂取できている状態。
  • P: 急かさない声かけを心がけ、時間に余裕をもった配膳を継続。今後も時間経過と疲労の有無を観察する。

【例9】食事ペースが速いケース

  • S: 「お腹がすいて仕方ない」と笑いながら発言。
  • O: 提供後10分ほどでほぼ全量摂取。大きな口で急いで食べる様子が見られ、軽いむせ込みが数回。
  • A: 早食い傾向により誤嚥リスクが上昇している。
  • P: 一口量を調整しながら、ペースをゆるめるよう声かけを行う。皿の提供量を分割するなど環境調整も検討。

【例10】食事中に立ち上がろうとするケース

  • S: 「トイレに行かないと」と落ち着かない様子で訴え。
  • O: 食事中に椅子から立ち上がろうとする動きが数回。食器を持ったまま立ち上がりかける場面もあり危険。
  • A: 食事中の集中困難と、トイレへの不安が強い状態と判断。
  • P: 食前に必ずトイレ誘導を行う。食事中は椅子の位置や足台で姿勢を安定させ、職員が近くで見守る。

4-2.排泄介助の介護記録例文(10例)

【例11】トイレ誘導がうまくいったケース

  • S: 「トイレに行きたい」と自ら申告。
  • O: 声かけに応じて歩行器を使用しトイレまで移動。便座への着座も見守りで可能。下着の汚染なし。
  • A: 排泄感覚が保たれており、適切なタイミングで訴えができている。
  • P: 今後も定時の声かけと、訴えがあった際の速やかなトイレ誘導を継続する。

【例12】トイレ誘導が間に合わず失禁したケース

  • S: 「間に合わなくてごめんなさい」と申し訳なさそうに発言。
  • O: トイレ前の廊下で尿失禁あり。ズボンと下着に濡れを認める。表情は落ち込み気味。
  • A: トイレまでの移動時間と、訴えからの対応時間が現状に合っていない。
  • P: トイレ誘導間隔を短縮し、歩行スピードを考慮した早めの声かけに変更。羞恥心に配慮しつつ、安心して訴えられる雰囲気づくりを行う。

【例13】夜間頻尿のケース

  • S: 「夜に何度も目が覚める」と訴えあり。
  • O: 今夜は夜間三回のトイレ介助。いずれも少量排尿。起床時に強い眠気があり、日中に欠伸が目立つ。
  • A: 夜間頻尿により睡眠の質が低下している可能性。
  • P: 看護師に報告し、内服薬や水分摂取時間の見直しを相談。日中の休息時間を確保しつつ、夜間は安全にトイレ誘導を継続する。

【例14】便秘傾向のケース

  • S: 「三日出ていない」と腹部の張り感を訴え。
  • O: ここ三日間排便記録なし。腹部はやや膨隆するが圧痛なし。食事量は通常どおり。
  • A: 便秘傾向が続いており、今後の腹部症状悪化に注意が必要。
  • P: 看護師に報告し、下剤の使用有無を確認。水分摂取と軽い運動を促し、排便状況を毎日記録する。

【例15】軟便・下痢のケース

  • S: 「お腹がゴロゴロする」と不快感を訴え。
  • O: 本日午前中に水様性便が二回。トイレまでの移動は介助で可能。顔色やや不良。
  • A: 下痢症状により脱水リスクが高まっていると判断。
  • P: すぐに看護師に報告し、主治医への連絡を依頼。水分摂取量を増やし、便性と回数を記録する。

【例16】おむつ交換に協力的なケース

  • S: 「お願いします」と落ち着いた様子で応じる。
  • O: ベッド上でのおむつ交換時、指示に従い自ら体を横向きにするなど協力的。処置中の表情も安定。
  • A: 介助への理解があり、信頼関係が保たれている。
  • P: 今後も事前の声かけと説明を丁寧に行い、安心感を維持。羞恥心に配慮しつつ、できる動作は本人に依頼する。

【例17】おむつ交換に抵抗があったケース

  • S: 「触らないでほしい」と強い口調で訴え。
  • O: おむつ交換の声かけに対し、手で拒否のしぐさあり。体を反らせるが、時間をかけて説明し最終的に介助を受け入れる。
  • A: 排泄介助への羞恥や不安が強く、信頼感が揺らいでいる状況。
  • P: 同性介助を基本とし、プライバシー保護を徹底。手順の事前説明と本人のペースを尊重した介助を心がける。

【例18】ポータブルトイレ導入のケース

  • S: 「ベッドのそばなら安心して行ける」と発言。
  • O: 夜間の歩行不安のため、ベッド横にポータブルトイレを設置。今夜は二回使用し、転倒リスクとなる長距離歩行は見られず。
  • A: ポータブルトイレの導入により、夜間排泄時の安全性が向上している。
  • P: 当面は夜間のみポータブルトイレを使用し、使用状況と本人の満足度を継続的に評価する。

【例19】失禁後の皮膚トラブル

  • S: 「ヒリヒリする」と会陰部の痛みを訴え。
  • O: 失禁後の陰部に軽度の発赤を認める。おむつ内は湿潤状態が続いていたと推察。
  • A: 失禁に伴うスキントラブルの初期段階と考えられる。
  • P: バリアクリームを使用し、こまめなおむつ交換を徹底。皮膚状態の変化を観察し、悪化時は看護師に再報告する。

【例20】トイレでの立ち上がり困難

  • S: 「立つのが怖い」と不安を口にする。
  • O: トイレからの立ち上がり時、便座からなかなか腰が上がらず、両手で手すりを強く握る。介助者の支えがあれば立位保持は可能。
  • A: 下肢筋力低下とバランス不安があり、一人での立ち上がりは危険と判断。
  • P: トイレ使用時は必ず介助者が付き添うようスタッフ間で共有。リハビリと連携し、立ち上がり練習と筋力強化を検討する。

4-3.入浴・清潔ケアの介護記録例文(10例)

【例21】全身入浴を気持ちよく完了したケース

  • S: 「さっぱりして気持ちいい」と笑顔で発言。
  • O: 浴槽への出入りは二人介助で実施。全身洗浄と洗髪を行い、皮膚トラブルなし。浴後の顔色良好。
  • A: 現在の介助量で安全に入浴が可能。
  • P: 週二回の入浴ペースを継続。浴前後のバイタル確認を行い、体力の変化を観察する。

【例22】入浴拒否のケース

  • S: 「今日は入りたくない」「疲れるからいやだ」と強い拒否あり。
  • O: 入浴時間になってもベッドから起き上がらず、声かけに対し首を振る。発熱や体調不良の訴えはなし。
  • A: 気分低下や入浴への不安から一時的に拒否していると考えられる。
  • P: 無理な入浴は行わず、本日は清拭に変更。入浴後の心地よさなど前向きな情報を次回以降に伝え、不安軽減を図る。

【例23】シャワー浴に変更したケース

  • S: 「湯船は少し怖いが、シャワーなら大丈夫」と発言。
  • O: 心疾患の既往があり、医師より長時間の湯船浸漬を控えるよう指示あり。本日はシャワー浴で実施し、疲労感少なく終了。
  • A: シャワー浴への切り替えにより心負荷を軽減しつつ清潔保持ができている。
  • P: 以降は医師指示に基づきシャワー浴を基本とする。浴中の呼吸状態と表情を注意深く観察する。

【例24】洗髪を嫌がるケース

  • S: 「顔に水がかかるのが怖い」と訴え。
  • O: 洗髪時、頭を後ろに倒すことを拒否し、肩に力が入る。タオルで目を覆うと少し落ち着き、短時間で洗髪は実施可能。
  • A: 過去の経験などから、洗髪時の水や泡への恐怖感が残っていると推察。
  • P: 事前に手順を説明し、顔に水がかからないよう配慮。前かがみ姿勢での洗髪や洗髪用キャップの使用も検討する。

【例25】皮膚発赤を発見したケース

  • S: 特別な自覚症状は訴えなし。
  • O: 入浴時、仙骨部に軽度の発赤を認める。圧迫により白く戻る状態。痛みの訴えなし。
  • A: 褥瘡初期の可能性があり、体圧分散とポジショニングの見直しが必要。
  • P: 看護師へ報告し、体位変換頻度とマットレスの確認を依頼。入浴時は同部位の皮膚状態を継続的に観察する。

【例26】浴槽内で立ちくらみがあったケース

  • S: 「少しくらっとした」と浴槽から上がる際に訴え。
  • O: 浴槽から立ち上がった直後、一瞬ふらつき、介助者が支え転倒は防げた。血圧はやや低め。
  • A: 温浴による血圧低下と体位変換による立ちくらみと考えられる。
  • P: 浴槽からの立ち上がりは必ず介助者が支える。浴前後の水分補給を促し、長時間の入浴は避ける。

【例27】清拭のみで対応したケース

  • S: 「今日は寒いからお風呂はやめたい」と訴え。
  • O: 本日は室温も低く、入浴を中止しベッド上清拭を実施。全身の汚れは軽度で皮膚トラブルなし。
  • A: 当日の気温や体調を考慮しつつ、清潔保持は保たれていると判断。
  • P: 天候や室温に応じて入浴と清拭を選択。次回の入浴日を職員間で共有する。

【例28】爪切り・整容で気分転換できたケース

  • S: 「爪がきれいになるとうれしい」と笑顔あり。
  • O: 足爪・手爪切り、髭剃り、整髪を実施。鏡を見て表情が明るくなり、職員との会話も増える。
  • A: 整容ケアが自己肯定感や気分の安定につながっている。
  • P: 週一回の整容ケアを継続し、レク前など人と会う機会に合わせて実施する。

【例29】入浴時の認知症症状が目立つケース

  • S: 「ここはどこだ」「家に帰る」と不安げに発言。
  • O: 浴室内で落ち着かず、扉の方へ向かおうとする。説明により一時的に落ち着くが、同様の発言を繰り返す。
  • A: 環境変化により不安が高まり、認知症による見当識障害が強く出ている状態。
  • P: 浴室への導入時から同じ職員が継続して対応し、短い声かけとスモールステップで進行。時間をかけすぎないよう配慮する。

【例30】浴後に強い疲労感が出たケース

  • S: 「少し疲れた」と浴後に訴え。
  • O: 入浴後、椅子に座った状態でしばらく動き少なく、返答もゆっくり。バイタルは安定。
  • A: 入浴による一時的な疲労感が出ていると判断。
  • P: 浴後は休息時間を十分確保し、水分補給を促す。今後も入浴日は他の活動量を調整する。

4-4.移動・歩行・ポジショニングの介護記録例文(10例)

【例31】廊下歩行が安定しているケース

  • S: 「今日は足が軽い」と笑顔で発言。
  • O: 歩行器使用にて廊下を往復20メートル歩行。ふらつきやつまずきなく、姿勢も安定。
  • A: 現在の歩行能力は安定しており、見守りでの移動が可能。
  • P: 日中の歩行機会を確保し、筋力維持を目的にリハビリスタッフと歩行距離を調整する。

【例32】ふらつきが増えたケース

  • S: 「なんだか足元が心もとない」と訴え。
  • O: 立ち上がり後の一歩目でふらつきが見られ、壁や手すりに手をつく場面が増える。
  • A: 下肢筋力低下または血圧変動により転倒リスクが高まっている。
  • P: 独歩から手引き歩行へ介助レベルを引き上げる。看護師に報告し、バイタル確認と内服状況のチェックを依頼する。

【例33】転倒未遂のケース

  • S: 「危なかった」と苦笑い。
  • O: 廊下歩行中につまずき、前方によろめくところを職員が支え転倒は防げた。足元に脱げかけたスリッパあり。
  • A: 履物の状態不良と注意力低下が重なり、転倒一歩手前の状況。
  • P: 室内履きをサイズの合ったものに変更。環境整備とともに、歩行時は声かけで注意を促す。

【例34】車椅子自走が向上したケース

  • S: 「自分で動けると気持ちがいい」と笑顔あり。
  • O: 食堂までの移動を自走で実施。方向転換も自力で行い、壁への接触は軽度。
  • A: 上肢筋力と意欲が保たれており、自走による活動量増加が期待できる。
  • P: 安全面を確認しつつ、自走機会を増やす方針。ブレーキ操作やフットレストの扱いについて定期的に確認する。

【例35】ベッドからの起き上がりが困難なケース

  • S: 「体が重くて起き上がれない」と訴え。
  • O: 側臥位から座位への起き上がりに介助が必要。腹筋力の低下が目立つ。
  • A: 体幹筋力低下により、自力での体位変換が難しくなっている。
  • P: リハビリと連携し、起き上がり動作の訓練を実施。ベッドの高さ調整や手すり設置を検討する。

【例36】ポジショニングで痛みが軽減したケース

  • S: 「さっきより腰が楽になった」と発言。
  • O: 仰臥位で腰部に不快感を訴えていたが、側臥位と枕での支持により表情が和らぐ。
  • A: 適切なポジショニングにより疼痛が軽減している。
  • P: 今後も同様のポジショニングを標準とし、夜勤者にも共有。痛みの訴えが続く場合は看護師に再報告する。

【例37】リフト介助で移乗したケース

  • S: 「前より怖くなくなった」とリフト使用後に発言。
  • O: 立位保持困難のため、ベッドから車椅子への移乗をリフトで実施。操作手順どおりに行い、安全に終了。
  • A: リフト導入により転倒リスクと職員の身体負担が軽減されている。
  • P: 今後も移乗時は原則リフトを使用。利用者への声かけと説明を継続し、恐怖感の軽減を図る。

【例38】移動時の息切れが目立つケース

  • S: 「少し歩くとすぐ息が切れる」と訴え。
  • O: 廊下約10メートル歩行で呼吸数増加と軽い息切れあり。休憩にて数分で改善。
  • A: 体力低下または心肺機能の低下が進行している可能性。
  • P: 看護師へ報告し、バイタルとSpO2を確認。歩行距離を短く区切り、こまめに休憩を挟む。

【例39】ベッドからの転落防止を図ったケース

  • S: 特別な訴えなし。
  • O: 最近、ベッド柵付近まで無意識に移動している様子あり。今夜も寝返りで柵に体を強く当てる場面を観察。
  • A: 夜間の寝返りや無意識の動きにより、ベッドからの転落リスクがある。
  • P: ベッド柵の位置と高さを再調整し、必要に応じて転落防止マットを設置。夜間巡視時に体位を確認する。

【例40】車椅子での長時間座位による疲労

  • S: 「長く座っていると腰が痛い」と訴え。
  • O: レク参加などで二時間以上車椅子座位が続いた後、腰部の痛みと表情の曇りが見られる。
  • A: 長時間同一姿勢による筋緊張と疲労が蓄積している。
  • P: 一時間を目安に体位変換やベッドでの休息を挟むようスケジュールを調整する。

4-5.レクリエーション・生活場面の介護記録例文(10例)

【例41】体操レクに積極的に参加したケース

  • S: 「体を動かすと気持ちがいい」と笑顔。
  • O: 午後の体操レクに最初から最後まで参加。手足の動きはゆっくりだが、音楽に合わせて継続して動作。
  • A: レク参加が運動機会と気分転換につながっている。
  • P: 今後も体操レクへの参加を声かけで継続。疲労の程度を観察し、無理のない範囲で動作を促す。

【例42】レク不参加のケース

  • S: 「今日は気分が乗らない」と参加を拒否。
  • O: レク開始前の声かけに対し首を振る。居室で横になって過ごすことを希望。
  • A: その時点での気分低下や疲労が影響している可能性。
  • P: 無理な参加は勧めず、個別に短時間の声かけや雑談を行い様子を観察。翌日以降の参加意欲を確認する。

【例43】家族面会で気分が上向いたケース

  • S: 「会いに来てくれてうれしい」と涙ぐみながら発言。
  • O: 家族面会後、表情明るく会話量が増える。夕食時も食事量がいつもより多い。
  • A: 家族面会が精神的な支えとなり、意欲向上に寄与している。
  • P: 家族に面会時の様子を共有し、今後も定期的な訪問をお願いする。面会後の変化を記録し、ケアに活かす。

【例44】他利用者とのトラブルがあったケース

  • S: 「あの人に嫌なことを言われた」と不満を訴え。
  • O: テレビの音量をめぐり隣席の利用者と口論。大声でのやり取りが数分続いたが、職員の仲裁で収束。
  • A: 環境要因とコミュニケーションのすれ違いが原因の小トラブル。
  • P: 座席配置とテレビ音量の調整を行い、当事者双方の気持ちを個別に傾聴。今後同様の場面では早めの声かけを心がける。

【例45】認知症による帰宅願望のケース

  • S: 「家に帰らないといけない」と繰り返し訴え。
  • O: 夕方になると玄関方向へ歩こうとする様子が数回見られる。表情は不安げ。
  • A: 夕暮れ時に強まる帰宅願望と見当識障害が見られる状態。
  • P: 気持ちを否定せず共感的に傾聴し、写真アルバムや家族の話題で気持ちを落ち着かせる。玄関付近の環境は施錠と見守りを強化する。

【例46】夜間不眠のケース

  • S: 「眠れなくて時計ばかり見ていた」と朝に訴え。
  • O: 夜勤帯で二時間おきにトイレ以外のコールあり。ベッド上で起き上がっている様子が多い。
  • A: 不安や昼夜逆転傾向により睡眠の質が低下している。
  • P: 日中の活動量を増やし、昼寝時間を短縮するよう日勤帯で調整。看護師に報告し、必要時は医師へ相談する。

【例47】趣味活動で集中できたケース

  • S: 「編み物をしていると嫌なことを忘れられる」と穏やかに発言。
  • O: 午後、居室で約一時間編み物に集中。表情は落ち着き、作業中の独語も減少。
  • A: 個別の趣味活動がストレス軽減と情緒安定に効果を示している。
  • P: 編み物の材料を切らさないよう家族と連携。日課として取り入れられるようスケジュールに反映する。

【例48】食後の団らんで笑顔が増えたケース

  • S: 「みんなと話すと楽しい」と発言。
  • O: 夕食後のリビングで、他利用者とテレビを見ながら会話。笑い声が多く聞かれる。
  • A: 集団での雑談が孤立感の軽減に役立っている。
  • P: 夕食後の団らん時間を継続。職員も会話に加わり、話題提供を行う。

【例49】孤立傾向が見られるケース

  • S: 特に訴えはないが、声かけに短く返答。
  • O: 日中の多くの時間を居室で一人で過ごす。リビングへの誘いにも「あとで」と答え来室は少ない。
  • A: 他者との関わりが減少し、孤立傾向がみられる。
  • P: 無理のない範囲で短時間の個別関わりを増やし、興味のありそうなレクやイベントを提案。家族とも情報を共有する。

【例50】ターミナル期の安楽ケアのケース

  • S: 「静かに過ごしたい」と穏やかな口調で訴え。
  • O: ベッド上安静で過ごし、話す量は少ないが頷きで意思表示あり。痛みは看護師管理のもとコントロールされている。
  • A: ターミナル期にあり、安楽と尊厳の保持がケアの中心となっている。
  • P: 本人のペースを尊重し、必要以上の声かけや刺激は控える。家族との時間を優先できるよう、環境調整と情報共有を行う。

5.よくある間違い:NG例とOK例で学ぶ介護記録

5-1.主観と客観が混ざっている

タイプ記録内容解説
NG田中様は元気そうだった。「元気そう」「しんどそう」といった主観的な表現だけだと、人によって解釈が変わります。
OK田中様は笑顔で「今日は調子がいい」と話される。歩行は安定しており、廊下を一往復しても息切れなし。「どんな表情で、何と言って、どのくらい動けていたか」を事実ベースで書くと、読む人が同じイメージを共有できます。

5-2.5W1Hが抜けていて状況が分からない

タイプ記録内容解説
NG田中様が転倒した。事実は伝わりますが、背景や様子が伝わらず、状況がわからないですよね。
OK2025年1月15日14時30分廊下にて、田中太郎様が転倒。トイレへ向かう途中、足元がふらつき転倒。職員がすぐに発見し、看護師に報告。外傷は認められず。時間・場所・前後の状況が入ることで、「なぜ起きたのか」「再発防止のために何を変えるべきか」が見えやすくなります。

5-3.評価(A)が抜けている

タイプ記録内容解説
NGS:「お腹が痛い」
O:朝食を半分残す
P:様子観察
Aが抜けると、「なぜその対応をしたのか」が記録から分からなくなりますよね。
OKS:「お腹が痛い」
O:朝食を半分残す。表情が曇っている。腹部を手で押さえるしぐさあり。
A:腹痛により食欲が一時的に低下していると判断。
P:看護師に報告済み。昼食時に腹痛の有無と食事摂取量を再度確認。
Aは「考えたプロセス」を残す大事な部分です。

5-4.専門用語だらけでチーム全員に伝わらない

タイプ記録内容
NGADLが低下し、IADLも困難。BPSDあり。
OK日常生活動作(ADL)が低下し、買い物や調理などの手段的日常生活動作(IADL)も困難な状態。認知症による行動・心理症状(BPSD)として、徘徊や暴言が見られる。

専門用語を使うときは、「最初に出すときだけは噛み砕いて説明を添える」がポイントです。


6.【ケアテック】AIで介護記録を10分で完成させる方法

ここからは、元ITエンジニアとしての顔もフル活用して、「ChatGPTなどのAIを使って介護記録を10分で仕上げる方法」を具体的に紹介します。

6-1.なぜ介護記録にAI(ケアテック)を使うのか?三つのメリット

AIを介護記録に取り入れると、次の三つのメリットがあります。

  1. 【時間短縮】
    ・毎日30分かかっていた記録作業が、10分程度まで短縮されるイメージです。
    残業が減り、利用者さんと向き合う時間や、自分の休息時間を確保しやすくなります。
  2. 【文章力がいらない】
    ・現場でメモした箇条書きを渡すだけで、AIが自然で読みやすい文章に整えてくれます。「言いたいことはあるけど、文章にするのが苦手」という人ほど、AIとの相性が良いです。
  3. 【質の安定と記録漏れの防止】
    ・AI側がSOAP形式などの構造を理解してくれるため、「SはあるけどOが抜けている」「Aを書き忘れた」といった記録漏れを減らしやすくなります。

6-2.ChatGPTで介護記録を作成する3ステップ

ここでは、無料でも使えるChatGPTを例に、実際の手順を三つに分けて説明します。

ステップ1:5W1Hで箇条書きメモを作る

まずは、いつもどおり現場で「5W1Hのメモ」を残します。完璧な文章である必要はなく、短いメモで大丈夫です。

メモ例:

  • 日時:1月15日10時
  • 場所:食堂
  • 利用者:田中様
  • 状況:朝食を拒否。「お腹が痛い」と訴えあり
  • 対応:看護師に報告。様子観察中

ステップ2:AIにプロンプト(指示文)として渡す

次に、このメモをChatGPTに入力します。ここで使う「お決まりのひと言」がプロンプトです。

プロンプト例(基本形):

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の箇条書きの状況を、SOAP形式で客観的な介護記録にしてください。
番号やラベルを分かりやすく付けてください。

状況
・日時:1月15日10時
・場所:食堂
・利用者:田中様
・状況:朝食を拒否。「お腹が痛い」と訴えあり
・対応:看護師に報告。様子観察中

このように「あなたはプロの介護福祉士です」と役割を伝えて、「SOAP形式で」「客観的に」と条件をはっきり書いておくと、狙った形の文章が出やすくなります。

ステップ3:生成結果を必ず人の目で確認する

AIが出してくれた文章は、とてもそれらしく見えますが、あくまで「下書き」です。

  • 事実と違うところはないか
  • 表現が強すぎないか、利用者さんに失礼になっていないか
  • 施設のルールや記録様式に合っているか

を必ず自分の目でチェックして、必要なら言い回しを調整します。
AIは「記録をゼロから考える負担を減らしてくれるアシスタント」と捉えるのがポイントです。

6-3.コピペで使える介護記録AIプロンプト5選

状況に合わせて、そのままコピペして使えるプロンプトを五つ紹介します。
必要なところだけ利用者名や状況を書き換えて使ってください。

6-3-1.プロンプト例1:基本形(SOAP形式で整理)

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の箇条書きの状況を、SOAP形式で客観的な介護記録にしてください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・状況:[ここに具体的な状況]
・対応:[ここに取った対応]

6-3-2.プロンプト例2:客観性重視で主観を排除

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の状況について、「元気そう」「不安そう」などの主観的な表現を使わず、観察された事実のみを記述してください。
その上で、SOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・[ここに状況を記述]

6-3-3.プロンプト例3:BPSD対応(原因分析と対応策)

あなたは認知症ケア専門士です。
以下のBPSDの状況について、SOAP形式で介護記録を作成してください。
特にA(評価)では考えられる背景や原因を三つ、P(計画)では具体的な対応策を三つ示してください。

状況
・利用者:[名前]
・日時:[日時]
・状況:[BPSDの具体的な様子]

6-3-4.プロンプト例4:ヒヤリハット報告書を構造化

あなたはリスクマネジメント担当の介護福祉士です。
以下のヒヤリハットの状況について、報告書を作成してください。
次の五つの項目を必ず含めてください。
1.発生日時
2.発生場所
3.状況の詳細(5W1Hで具体的に)
4.発生原因の分析(三つの視点から)
5.具体的な再発防止策(三つ)

状況
・[ここにヒヤリハットの状況を記述]

6-3-5.プロンプト例5:複数人のレク記録をまとめる

あなたはプロの介護福祉士です。
本日のレクリエーションに参加した複数名の利用者の様子を、それぞれ個別にSOAP形式で記録してください。
その上で、レクリエーション全体の総括を二百字程度でまとめてください。

利用者A:[名前]
・[ここにAさんの様子]
利用者B:[名前]
・[ここにBさんの様子]
利用者C:[名前]
・[ここにCさんの様子]

6-4.AIを使う際の三つの注意点

AIはとても便利ですが、万能ではありません。
安全に使うための最低限の注意点を押さえておきましょう。

  • 必ず人が最終確認をするAIが出した文章を、そのまま記録システムに貼り付けないようにします。
    事実確認と表現のチェックは、人の役割です。
  • 個人情報をそのまま入力しないフルネームを避けてイニシャルにする、施設名を出さないなど、個人や施設が特定されない工夫をします。
  • AIは「代わりに考える存在」ではなく「下書きを作る補助」判断や評価を丸投げすると、かえってリスクになります。
    あくまで自分の頭で考えるための材料を出してもらう相棒だと考えて使うのが安心です。

【コピペOK】場面別|介護記録AIプロンプト全20パターン【記入例付き】

【コピペで時短】場面別AIプロンプト全20パターン

記事が長くなってしまうため、食事・排泄・入浴・ヒヤリハットなど、現場でよくある20場面のプロンプト(指示文)を以下のボックスにまとめました。

▼ 中身はこんな感じになっています(例)

「あなたは介護福祉士です。以下のメモをSOAP記録にしてください。 メモ:[日時] [場所] [出来事]」

↑ このような「型」を用意しています。あとは [ ] の中身を書き換えるだけで、AIが勝手に文章を作ってくれます。

▼ こんな方はぜひタップして開いてください

  • プロンプト(指示文)を考えるのが面倒な方
  • 食事、排泄、転倒など、具体的な場面の書き方が知りたい方
  • とにかくコピペで簡単に記録を終わらせたい方
【コピペOK】場面別|介護記録AIプロンプト全20パターン【記入例付き】(▼を押してご覧ください。)

1. 食事介助:朝食を全量摂取できた場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、介護記録システムにそのまま貼り付けられるSOAP形式の介護記録を作成してください。
S、O、A、Pのラベルをそれぞれ行頭に付けてください。

状況
・日時:2025年1月15日 7時30分 朝食
・場所:食堂
・利用者:田中太郎様(80代、要介護3)
・出来事:朝食を自力で全量摂取。むせ込みなし。食事時間は約20分。
・表情や様子:食後に「今日はよく食べられた」と笑顔で発言。
・対応:見守り中心で介助は最小限。特記事項なし。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、介護記録システムにそのまま貼り付けられるSOAP形式の介護記録を作成してください。
S、O、A、Pのラベルをそれぞれ行頭に付けてください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名や属性]
・出来事:[全量摂取や食事形態、時間などの事実]
・表情や様子:[利用者の表情や発言など]
・対応:[見守りや今後の方針など]

2. 食事介助:朝食を拒否した場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、SOAP形式で客観的な介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月15日 8時00分 朝食
・場所:食堂
・利用者:佐藤花子様(90代、要介護4)
・出来事:配膳後、「今は食べたくない」と繰り返し発言し、ほとんど摂取せず。
・表情や様子:表情はやや曇りがち。腹部を手で押さえるしぐさあり。
・対応:無理な摂取は行わず、一旦下膳。看護師へ報告し、体調確認を依頼。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、食事拒否場面のSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[食事をどの程度拒否したか、残食量など]
・表情や様子:[訴えの内容、表情、しぐさなど]
・対応:[無理な摂取を避けたこと、看護師への報告など]

3. 食事介助:飲水時にむせ込みがあった場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、誤嚥リスクに配慮したSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月16日 10時 お茶の時間
・場所:リビング
・利用者:山本一郎様(80代、要介護3)
・出来事:お茶を一口飲んだ際に連続して数回むせ込む。
・表情や様子:顔が赤くなり、しばらく咳嗽が続く。「少し苦しい」と訴えあり。
・対応:飲水を中止し、上半身をやや前屈位に調整。看護師に状況を報告。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、飲水時または食事時のむせ込みについてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[何をどのように摂取した際に、どの程度むせたか]
・表情や様子:[咳き込み、顔色、訴えなど]
・対応:[姿勢調整、中止したかどうか、報告先など]

4. 食事介助:食事ペースが極端に遅い場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、時間経過も分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月17日 昼食 12時〜12時50分
・場所:食堂
・利用者:鈴木良子様(85歳、要介護2)
・出来事:昼食完了まで約50分を要する。残食はなし。
・表情や様子:穏やかな表情で「ゆっくり食べたい」と話される。疲労は特に訴えなし。
・対応:急かさず見守り中心で対応。他利用者より先に配膳し、時間を確保。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、食事ペースが遅い場面のSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[食事開始から終了までの時間、残食の有無など]
・表情や様子:[疲労感の有無、発言内容など]
・対応:[配膳時間の工夫、見守り方針など]

5. 排泄介助:トイレ誘導がうまくいった場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、排泄パターンの把握に役立つSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月15日 9時30分
・場所:居室からトイレまで
・利用者:田中太郎様
・出来事:「トイレに行きたい」と自ら訴えあり。歩行器でトイレまで移動し、見守りで着座・排尿が可能。失禁なし。
・表情や様子:表情安定。「間に合ってよかった」と安堵の様子。
・対応:定時の声かけと合わせて、自発的な訴えにもすぐ応じるようスタッフ間で共有。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、トイレ誘導が適切に行えた場面のSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに経路や場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[自発的な訴えの有無、歩行手段、失禁の有無など]
・表情や様子:[安心した様子、発言内容など]
・対応:[今後の誘導間隔や声かけの方針など]

6. 排泄介助:トイレまで間に合わず失禁した場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、今後の誘導タイミングを検討できるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月16日 10時
・場所:トイレ前の廊下
・利用者:佐藤花子様
・出来事:トイレ前の廊下で尿失禁あり。「間に合わなくてごめんなさい」と発言。ズボンと下着に濡れ。
・表情や様子:うつむきがちで落ち込み気味の表情。
・対応:速やかに更衣と清拭を実施。羞恥心に配慮しつつ声かけ。今後の誘導間隔を見直す必要ありと感じた。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、トイレに間に合わず失禁した場面のSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どの時点で失禁したか、衣類の汚染の程度など]
・表情や様子:[申し訳なさそう、落ち込みなどの様子]
・対応:[更衣や清拭の実施内容、今後の誘導見直しなど]

7. 排泄介助:便秘傾向が続いている場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、便秘の経過が分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月17日 午前
・場所:居室
・利用者:山本一郎様
・出来事:「三日出ていない」と訴えあり。排便記録上も三日間排便なし。
・表情や様子:腹部の張りを訴えるが、強い痛みはなし。食欲はほぼいつも通り。
・対応:看護師に報告し、下剤使用の有無を確認。水分摂取と軽い歩行を促した。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、便秘傾向についてのSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに記録日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[何日排便がないか、便の状態、食事量など]
・表情や様子:[腹部の張りや痛みの訴えなど]
・対応:[看護師への報告、水分や活動量への働きかけなど]

8. 排泄介助:下痢・軟便が続いている場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、脱水リスクにも触れたSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月18日 午前中
・場所:トイレ
・利用者:佐藤花子様
・出来事:水様性便が午前中に2回。いずれもトイレで排泄。
・表情や様子:「お腹がゴロゴロする」と訴え。顔色やや不良。
・対応:看護師にすぐ報告し、主治医への連絡を依頼。水分摂取量を増やし、便性と回数を記録する。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、下痢や軟便についてのSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[便の性状、回数、トイレかおむつかなど]
・表情や様子:[腹痛や気分不良の訴え、顔色など]
・対応:[看護師や主治医への報告、水分量の調整など]

9. 移動・歩行:廊下歩行が安定している場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、歩行状況の評価がしやすいSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月15日 午後
・場所:廊下
・利用者:田中太郎様
・出来事:歩行器を使用し、廊下を往復20メートル歩行。ふらつきやつまずきなし。
・表情や様子:「今日は足が軽い」と笑顔で発言。
・対応:安全を確認しながら見守り中心で実施。今後も日中の歩行機会を確保する方針。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、安定した歩行の様子が分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[歩行距離、使用した福祉用具、ふらつきの有無など]
・表情や様子:[発言内容や表情など]
・対応:[今後の歩行機会や距離の設定など]

10. 移動・歩行:ふらつきが増えた場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、転倒リスクに配慮したSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月16日 午後
・場所:廊下とトイレ周辺
・利用者:鈴木良子様
・出来事:立ち上がり直後の一歩目でふらつきが見られ、壁に手を添える場面が数回。
・表情や様子:「なんだか足元が心もとない」と訴え。
・対応:独歩から手引き歩行へ介助レベルを変更。看護師に報告し、バイタルと内服状況の確認を依頼。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、ふらつきが増えた場面についてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どの動作でふらついたか、支えが必要だったかなど]
・表情や様子:[不安の訴え、顔色など]
・対応:[介助レベルの変更、看護師への報告内容など]

11. 移動・ポジショニング:リフトで移乗した場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、リフト介助の安全性が伝わるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月17日 午前
・場所:居室(ベッドから車椅子)
・利用者:山本一郎様
・出来事:立位保持困難なため、ベッドから車椅子への移乗をリフトで実施。手順どおりに行い、安全に終了。
・表情や様子:最初は緊張した表情だったが、「前より怖くなくなった」と使用後に発言。
・対応:リフト使用前に手順を説明し、声かけを行いながら介助。今後も原則リフトで移乗する方針とした。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、リフトでの移乗場面についてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どのような移乗にリフトを使用したか、手順通り行えたかなど]
・表情や様子:[恐怖感や安心感の変化、発言内容など]
・対応:[今後もリフト使用とするか、説明や声かけの工夫など]

12. 移動・ポジショニング:ポジショニングで痛みが軽減した場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、ポジショニングの効果が分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月18日 夜間
・場所:居室ベッド上
・利用者:佐藤花子様
・出来事:仰臥位で腰の痛みを訴え。側臥位と枕で支持するようポジショニングを変更。
・表情や様子:変更後「さっきより楽になった」と発言し、表情も和らぐ。
・対応:ポジショニングを記録に残し、夜勤者へ共有。今後も同様の方法で体位調整を行う方針。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、ポジショニングによる痛み軽減についてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どの部位の痛みか、どのように体位を変えたかなど]
・表情や様子:[体位変更前後の訴えや表情の変化など]
・対応:[今後も継続するポジショニング方法、夜勤者などへの共有内容など]

13. レクリエーション:体操レクに積極的に参加した場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、レク参加の様子が伝わるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月15日 14時〜14時30分
・場所:食堂(体操レク)
・利用者:田中太郎様
・出来事:体操レクに開始から終了まで参加。全ての動きをゆっくりながらも最後まで継続。
・表情や様子:「体を動かすと気持ちがいい」と笑顔で発言。
・対応:無理のない範囲で動作を促しつつ見守り。今後も継続参加を声かけしていく方針。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、体操レクに参加した場面のSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[参加時間、動作の様子、途中離席の有無など]
・表情や様子:[楽しそうか、疲労の有無、発言など]
・対応:[今後の参加方針、負担にならない範囲での促し方など]

14. レクリエーション:レク参加を拒否した場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、無理強いしない関わりが伝わるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月16日 14時
・場所:居室
・利用者:佐藤花子様
・出来事:午後の体操レクへの参加を誘うも、「今日は気分が乗らない」と参加を拒否。居室で横になって過ごすことを希望。
・表情や様子:疲れた様子で、声はやや小さい。発熱などの体調不良は認められない。
・対応:無理に誘わず、短時間の声かけと雑談のみ実施。翌日の体調と参加意欲を確認予定。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、レクリエーション不参加の場面についてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どのレクへの参加を断ったか、理由の訴えなど]
・表情や様子:[疲労感や気分低下の有無など]
・対応:[無理強いしなかったこと、個別関わりや翌日の確認など]

15. レクリエーション・生活:家族面会で気分が上向いた場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、面会の効果が分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月17日 15時〜15時30分
・場所:面会室
・利用者:山本一郎様
・出来事:長女が面会に来所。近況を話しながら過ごす。
・表情や様子:面会中および面会後に表情明るく、「会いに来てくれてうれしい」と涙ぐみながら発言。夕食の摂取量もいつもより多い。
・対応:面会の様子を家族にも共有し、今後も定期的な来所を依頼したいと感じた。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、家族面会による変化が分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに面会日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[誰がどのくらい面会したか、話題の内容の概要など]
・表情や様子:[面会前後の表情や発言、食事量や活動性の変化など]
・対応:[家族へのフィードバック内容、今後の面会依頼など]

16. レクリエーション・生活:認知症による帰宅願望が強い場面

【記入例】

あなたは認知症ケアに詳しい介護福祉士です。
以下の情報をもとに、帰宅願望への対応が分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月18日 17時台
・場所:リビング〜玄関付近
・利用者:佐藤花子様
・出来事:「家に帰らないといけない」と繰り返し発言し、玄関方向へ向かおうとする様子が数回。
・表情や様子:不安げな表情で落ち着きがない。
・対応:気持ちを否定せず話を傾聴し、家族や昔の話題で気持ちを落ち着かせるよう対応。玄関付近の見守りと施錠を強化。

【コピペ用テンプレート】

あなたは認知症ケアに詳しい介護福祉士です。
以下の情報をもとに、帰宅願望への対応を含めたSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どのような言葉で帰宅を訴えたか、どこへ向かおうとしたかなど]
・表情や様子:[不安、焦りなどの様子]
・対応:[共感的な傾聴内容、話題の切り替え、環境面の対応など]

17. ヒヤリハット:歩行中につまずき転倒しかけた場面

【記入例】

あなたはリスクマネジメントを意識した介護福祉士です。
以下の情報をもとに、ヒヤリハット報告にも使えるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月15日 11時
・場所:廊下
・利用者:田中太郎様
・出来事:廊下歩行中に足元のスリッパが脱げかけ、前方に大きくよろめく。職員がすぐに支え、転倒は防げた。
・表情や様子:「危なかった」と苦笑いしつつ発言。
・対応:その場で履物を履き直し、安全を確認。居室での室内履きのサイズと状態を改めて確認した。

【コピペ用テンプレート】

あなたはリスクマネジメントを意識した介護福祉士です。
以下の情報をもとに、転倒未遂のヒヤリハットについてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どのようにつまずいたか、何が要因と思われるかなど]
・表情や様子:[利用者の反応や発言など]
・対応:[その場での対応、履物や環境整備など再発防止につながる内容]

18. ヒヤリハット:誤薬になりかけた場面

【記入例】

あなたはリスクマネジメント担当の介護福祉士です。
以下の情報をもとに、誤薬ヒヤリハットの状況が分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月16日 朝食後の服薬介助時
・場所:食堂
・利用者:佐藤花子様
・出来事:別利用者の薬カップを渡しかけたところで看護師が気づき、投薬前に交換。誤薬は未遂で終了。
・表情や様子:利用者本人に混乱や体調変化はなし。
・対応:その場でダブルチェック体制を再確認。薬カップの置き場所とラベル表示を見直す必要ありと感じた。

【コピペ用テンプレート】

あなたはリスクマネジメント担当の介護福祉士です。
以下の情報をもとに、誤薬未遂のヒヤリハットについてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに対象利用者名]
・出来事:[どのように誤薬になりかけたか、どの段階で気づいたかなど]
・表情や様子:[利用者の体調変化の有無など]
・対応:[その場の対応、ダブルチェック方法や保管方法の見直しなど]

19. ヒヤリハット:お茶でむせ込み誤嚥しかけた場面

【記入例】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、飲水時のヒヤリハットが分かるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月17日 15時 お茶の時間
・場所:リビング
・利用者:山本一郎様
・出来事:お茶を続けて数口飲んだ際に強くむせ込む。咳き込みがしばらく続く。SpO2は低下なし。
・表情や様子:「少し苦しい」と話しながらも、数分後には落ち着く。
・対応:飲水を一旦中止し、姿勢を整えて様子観察。看護師に状況を報告し、今後のとろみ付与について相談が必要と感じた。

【コピペ用テンプレート】

あなたはプロの介護福祉士です。
以下の情報をもとに、飲食物による誤嚥のヒヤリハットについてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[何をどのように摂取した際に、どの程度むせたかなど]
・表情や様子:[咳嗽、苦しさの訴え、SpO2など必要な情報]
・対応:[一時中止、姿勢調整、看護師への報告内容、今後の検討事項など]

20. ヒヤリハット:フロアから離れかけた場面(徘徊傾向)

【記入例】

あなたは認知症ケアに詳しい介護福祉士です。
以下の情報をもとに、離設のヒヤリハットとして使えるSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:2025年1月18日 16時頃
・場所:2階フロア〜階段付近
・利用者:佐藤花子様
・出来事:一人で階段方向へ歩いているところを職員が発見。「駅に行かないと」と話しながら進もうとする。
・表情や様子:落ち着かない様子で周囲を見回している。
・対応:声かけで居室に戻り、昔の生活の話を聞きながら気持ちを落ち着かせる対応を実施。階段付近の見守り強化と環境調整が必要と感じた。

【コピペ用テンプレート】

あなたは認知症ケアに詳しい介護福祉士です。
以下の情報をもとに、フロアから離れかけたヒヤリハットについてSOAP形式の介護記録を作成してください。

状況
・日時:[ここに日時]
・場所:[ここに場所や経路]
・利用者:[ここに利用者名]
・出来事:[どこへ向かおうとしたか、どのような言葉を発していたかなど]
・表情や様子:[不安や焦りの様子、表情など]
・対応:[声かけ内容、どのように落ち着いたか、環境や見守り体制の見直しなど]

7.実践例:AIで作成した介護記録10選のイメージ

ここでは、AIで作成した介護記録のイメージを一つだけ紹介します。
実際にはテンプレートや別PDFでまとめておくと便利です。

例1:食事を拒否した場面

プロンプト(例):

「6-3-1.プロンプト例1」を使用し、先ほどの食事拒否のメモを入力。

AI生成例(イメージ):

S:「お腹が痛い」との訴えあり。

O:2025年1月15日10時、食堂にて。朝食の提供に対し摂取を拒否。腹部に手を当てるしぐさが見られ、表情はやや曇っている。

A:腹痛により一時的に食欲が低下している可能性がある。

P:看護師に状況を報告済み。バイタル測定を依頼し、昼食まで注意深く様子を観察する。

このように、「メモ+プロンプト」でここまで形になった文章が出てくるので、あとは施設ごとの様式に合わせて微調整すれば完成です。


8.無料ダウンロード:介護記録テンプレート&AIプロンプト集

SOAP形式テンプレート(Excel版)

PC入力も印刷してそのままでも使えるテンプレートになっています。

場面別AIプロンプト集(PDF)

食事・排泄・移動・レク・ヒヤリハットなど、20場面ほどのプロンプトをまとめたもの。

場面別|介護記録の例文50選(PDF)

介護現場でよくある場面別に、SOAP形式を使った介護記録の例文を50個まとめています。

9.ケアテック最前線:AI×介護記録の未来

AIやセンサー技術の進化で、「介護記録の書き方」そのものも変わりつつあります。

  • 音声入力で記録を作成スマホやタブレットに向かって話すだけで、文字起こしと簡単な整形までやってくれる仕組みが普及しつつあります。
  • 見守りセンサーやカメラから、状態を自動記録離床センサー、見守りカメラ、睡眠センサーなどから得られたデータを、AIが自動で記録にまとめるような仕組みも海外では進んでいます。
  • AIが記録をチェックし、漏れや異常値を教えてくれる入力された記録をAIが読み取り、「転倒リスクが上がっている可能性」「バイタルの変化」などに気づいてくれるようなシステムも登場しています。

こうしたケアテックの波の中で、「介護×IT」に詳しい人材はますます重宝されます。
介護記録の書き方をきちんと押さえつつ、AIの使い方も身につけておくことは、これからのキャリアの強みになっていきます。


10.まとめ:今日から使える3つのポイント

最後に、この記事の内容を三つのポイントにまとめます。

今日のポイント
  1. 5W1HとSOAP形式で土台を整える
    • 5W1Hで「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」を押さえる
    • SOAP形式でS・O・A・Pをそろえ、「出来事」と「評価・対応」をセットで残す
  2. 場面別の型と例文をストックしておく
    • 食事・排泄・入浴・移動・レクなど、よくある場面ごとに記録の型を作っておく
    • 例文をそのまま写すのではなく、利用者さんや施設の実情に合わせてアレンジする
  3. AI(ケアテック)を「下書き係」として活用する
    • 現場では箇条書きのメモに集中し、文章化はAIに手伝ってもらう
    • プロンプトを型にしておくと、誰でも同じクオリティの記録を短時間で作りやすくなる
    • 最終確認と判断は、人が責任を持って行う

介護記録は、単なる「仕事の義務」ではなく、利用者さんの生活を支え、チームの安心と自分自身の専門性を守る大事なツールです。

この記事とテンプレート、AIプロンプト集が、あなたの現場での記録作成を少しでも楽に、そして意味のあるものに変えるきっかけになればうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました✨

あわせて読みたい:「言葉」と「記録」を支える関連記事

外国人介護士さんとの日本語や記録のことを、もう少し深く知りたい方に向けて、関連する記事も置いておきますね。

● 介護現場でよく使う日本語・専門用語を整理した記事

「この言葉、日本語でどう説明すればいいんだろう?」というときに役立つ、日本語・専門用語の基礎をまとめたガイドです。外国人スタッフさんに日本語を教えるときの参考にもなります。

● 介護士さんへの「感謝の言葉」や声かけの例をまとめた記事


「いつもありがとう」「助かっているよ」と伝えたいけれど、どんな言葉にすればいいか迷う…。そんなときに使える、介護士さんへの感謝のフレーズやメッセージ例を紹介しています。

● 外国人介護士と日本語・記録のケアテック活用

この記事とあわせて、「外国人介護士さんとの日本語の壁」や「記録の負担」をケアテックでどう減らすかをまとめたこちらの記事も参考になると思います。


この記事が気に入ったら
フォローしてね!

気に入っていただけたらシェアお願いします♪
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次