1. はじめに:介護現場の略語に戸惑うあなたへ

こんにちは!
元ITエンジニアで現役介護福祉士のやなぎです。
介護現場で働いていると、申し送りや記録、他職種とのやり取りの中で、略語が当たり前のように出てくることがあります。
- 「これは何の略だろう」
- 「意味はなんとなく聞いたことがあるけれど、自信がない」
- 「記録に書いてあるけれど、ちゃんと理解できているか不安」
そんなふうに感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
とくに、介護の仕事を始めたばかりの方や、久しぶりに現場へ戻った方、日本語での医療・介護の言葉に不安がある外国人介護職の方にとっては、略語が続くだけで少し身構えてしまうこともあると思います。
でも、最初から全部を覚えようとしなくて大丈夫です。
介護現場で使われる略語はたくさんありますし、職場によってよく使う言葉にも少し違いがあります。
大切なのは、丸暗記することではなく、よく見る略語の意味が分かること、そしてどんな場面で出てきやすいかが分かることだと思います。
この記事では、介護現場でよく見る略語を、できるだけやさしく整理していきます。
それぞれの略語について、
- 何の略か
- どういう意味か
- 現場ではどう使われるか
- やさしくいうとどういうことか
が分かる形でまとめます。
また、よく出る略語には、
- 申し送りで見かけやすい形
- 記録で見かけやすい形
- つまずきやすいポイント
も添えて、現場で困ったときに見返しやすい辞典を目指します。
なお、同じ略語が複数の場面で使われることもありますが、この辞典ではもっとも使われやすい章にまとめています。
重複はできるだけ避けているので、必要なところから引くように読んでいただけたら嬉しいです。
2. 先に伝えたいこと:略語は“暗記”より“意味が分かること”が大事です
最初に、ひとつだけ先にお伝えしたいことがあります。
それは、略語は最初から全部覚えなくて大丈夫ということです。
介護現場では、介護の言葉だけでなく、医療用語や多職種連携の略語、記録で使われる略語など、いろいろな言葉が自然に出てきます。
それを全部まとめて覚えようとすると、どうしても苦しくなりやすいです。
でも、実際に大切なのは、
”この略語は何を表していて、どんな場面で使われるのかが分かること”
だと思います。
たとえば、
- ADL
- BPSD
- SOAP
- SpO2
- Dr
- Ns
- PRN
こうした略語も、意味と使う場面がつながると、少しずつ頭に入りやすくなります。
また、略語は職場によって違うことがあります。
同じ意味でも、英語由来の表記を使うところもあれば、ドイツ語由来の表記を使うところもあります。
たとえば、
- BT / KT(体温)
- HR / PR / P(脈拍)
- SpO2 / Sat(酸素の状態)
のように、同じものを指していても書き方が違うことがあります。
そのため、この記事では現場で比較的よく見かけるものを中心にまとめていますが、実際の記録や申し送りでは、所属先のルールや表記方法を優先することが大切です。
分からない略語が出てきたときは、無理に分かったふりをしなくて大丈夫です。
意味があいまいなまま使うより、確認して、安心して使えるようになるほうがずっと良いと思います。
この記事も、最初から最後まで順番に読まなくても大丈夫です。
「今困っているところから見る辞典」のような感覚で使っていただけたら嬉しいです。


3. この辞典の使い方
この辞典では、各略語をできるだけ同じ形で整理しています。
見るポイントがそろっていると、初めての方でも意味を追いやすくなるからです。


この辞典で分かること
それぞれの略語について、次の流れでまとめていきます。
- 略語
実際に現場で見かける略語を書きます。 - 何の略か
正式な英語やドイツ語など、元になっている言葉を書きます。 - 意味
その略語が、どんなことを表しているのかを説明します。 - 由来
英語由来か、ドイツ語由来か、あるいは略称として定着しているものかを簡単に添えます。 - 現場での使われ方
申し送り、記録、他職種とのやり取りなどで、どう出てくるかを書きます。 - やさしくいうと
難しい言葉を、もう少しやさしく言い換えます。 - ひとこと
つまずきやすいポイントや、職場差、よく見る場面などを短く添えます。
まずはここから見ると分かりやすい略語
最初に全部を見るのが大変なときは、まずこのあたりから見ると分かりやすいです。
- ADL
- VS
- BP
- SpO2
- PRN
- Dr
- Ns
- BPSD
- BS
ひとつずつ意味が分かるようになると、少しずつ全体が読みやすくなっていきます。
4. 基本・生活でよく見る略語
ここでは、介護現場でまず目にしやすい基本の略語をまとめます。
記録、申し送り、カンファレンス、他職種とのやり取りなど、いろいろな場面で出てきやすい言葉が中心です。


ADL
読み方
エーディーエル
何の略か
Activities of Daily Living
意味
食事、排泄、入浴、更衣、移動など、毎日の生活で行う基本動作のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「ADL低下あり」「ADLは保たれている」「移動ADLに介助が必要」など、できることの変化を見るときによく使います。
やさしくいうと
「普段の生活で、どのくらい自分でできるか」を表す言葉です。
ひとこと
申し送り、記録、カンファレンスでかなりよく見る略語です。
介護現場で最初に覚えておくと安心しやすい言葉のひとつです。
申し送りでよく見る形
「ADLは大きな変化ありません」
「移動ADLが少し下がっています」
記録でよく見る形
「ADL低下傾向あり」
「食事・移動ADLに一部介助を要する」
つまずきやすいポイント
ADLは広い意味の言葉なので、何の動作について話しているのかを一緒に見ると分かりやすいです。
IADL
読み方
アイエーディーエル
何の略か
Instrumental Activities of Daily Living
意味
買い物、掃除、洗濯、金銭管理、服薬管理など、生活を送るために必要な少し複雑な活動のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「IADLには支援が必要」「ADLは保たれているがIADLは難しい」など、自立度を考えるときに使います。
やさしくいうと
「生活を続けるために必要な、少し複雑な作業」のことです。
ひとこと
ADLより少し聞き慣れないかもしれませんが、自立支援や在宅復帰の話で出てくることがあります。
QOL
読み方
キューオーエル
何の略か
Quality of Life
意味
生活の質、その人らしい暮らしや、心地よさ、満足感のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「QOLを大切にする」「QOLを下げない支援を考える」など、その人らしい生活を支える視点として使います。
やさしくいうと
「その人が、気持ちよく、その人らしく暮らせること」です。
ひとこと
安全や効率だけでなく、暮らしそのものを大事にするときによく出る言葉です。
このカテゴリのまとめ
基本・生活でよく見る略語は、現場全体の言葉を理解する土台になります。
とくにADLは、介護の話をするときにとてもよく出てくる言葉です。
最初は全部を覚えなくても大丈夫です。
まずは「見たことがある」「こういう意味なんだ」と、少しずつつながっていけば十分です。
5. 記録・申し送りでよく見る略語
申し送りや記録では、短い言葉の中にたくさんの情報が入っていることがあります。
そのため、略語の意味が少し分かるだけでも、内容がかなり読みやすくなります。
とくにこの章では、
- 記録の型
- 訴えの書き方
- 既往歴や診断の表し方
- 経過観察の流れ
に関わる略語を中心にまとめます。
なお、Dr、Ns、PRN、JCS、VSなどは、それぞれのカテゴリにまとめています。
また、この章には、介護記録そのものに加えて、受診後の共有や看護記録、医療情報で見かけることがある略語も含めています。
ここでは、記録や申し送りの文章の中で見かけやすい略語を中心に整理していきます。


SOAP
読み方
ソープ
何の略か
S:Subjective data
O:Objective data
A:Assessment
P:Plan
意味
記録を整理して書くための型のことです。
本人の訴え、観察した事実、考えたこと、今後の対応を分けて書きます。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「SOAPで記録する」「SOAP形式で整理する」「経過をSOAPで記載する」など、記録方法として使われます。
やさしくいうと
「記録を分かりやすく順番に書くための型」です。
ひとこと
最初は少し難しく見えますが、考え方に慣れると、記録の内容が整理しやすくなります。
申し送りでよく見る形
「本人の訴えと観察したことを分けて見ると整理しやすいです」
記録でよく見る形
「S:腹痛の訴えあり」
「O:表情しかめあり、食事摂取少なめ」
「A:腹部不快感の可能性あり」
「P:経過観察し、必要時報告」
つまずきやすいポイント
SOAPは1文字ずつ暗記するより、
“訴え・事実・考え・対応” の順で見る型と押さえると分かりやすいです。


c/o
読み方
シーオー、シーオーオー
何の略か
complains of
意味
「〜を訴える」という意味です。
本人の訴えがあったことを短く書くときに使われます。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「腹痛 c/oあり」「倦怠感 c/oあり」「掻痒感 c/o」など、本人の症状や不快感の訴えを記録するときに見かけることがあります。
やさしくいうと
「本人が『つらい』『痛い』『気になる』と言っていること」です。
ひとこと
介護記録そのものよりも、看護記録や受診後の情報、申し送りメモなどで見かけることがあります。
申し送りでよく見る形
「朝から腹痛のc/oがあります」
「だるさのc/oが続いています」
記録でよく見る形
「腹部痛 c/oあり」
「掻痒感 c/oにて様子観察」
つまずきやすいポイント
c/oは、本人の訴えを表す言葉です。
実際に見たことそのものではないので、表情や動きなどの観察内容と一緒に見ると分かりやすいです。
Hx
読み方
エイチエックス
何の略か
History
意味
既往歴、病歴、これまでの経過などを表す略語です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「DMのHxあり」「脳梗塞Hxあり」など、受診情報や背景説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「これまでにあった病気や経過のこと」です。
ひとこと
介護記録の日々の文章というより、情報提供書、受診後の共有、医療情報の中で見かけやすい略語です。
申し送りでよく見る形
「脳梗塞のHxがあります」
「既往に心不全のHxありです」
記録でよく見る形
「DM Hxあり」
「CVAのHxあり」
つまずきやすいポイント
Hxは、今起きていることではなく、過去からある背景情報を表すことが多いです。
現在の状態と混ざらないように見ると分かりやすいです。
Dx
読み方
ディーエックス
何の略か
Diagnosis
意味
診断、診断名のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「Dxは肺炎」「Dx確定」など、受診後の共有や医療情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「お医者さんがつけた診断のこと」です。
ひとこと
日常の介護記録でたくさん使うとは限りませんが、受診後の申し送りや診療情報で見かけることがあります。
申し送りでよく見る形
「受診にて肺炎のDxです」
「医師よりUTIのDxありとのことです」
記録でよく見る形
「Dx:PNA」
「Dx確定後、内服開始」
つまずきやすいポイント
Dxは、診断名そのものを表す言葉です。
介護職としては、診断名だけでなく、そのあと何に注意して見ることになったかまで一緒に追うと分かりやすいです。
f/u
読み方
エフユー
何の略か
follow up
意味
経過観察、経過確認、継続して様子を見ることを表します。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「外来f/u」「状態f/u」「継続f/u」など、受診後や状態変化後の経過確認として見かけることがあります。
やさしくいうと
「このあとも続けて様子を見ていくこと」です。
ひとこと
今すぐ大きな処置をするというより、変化を追って見ていく場面で出てきやすいです。
申し送りでよく見る形
「食事量について引き続きf/uお願いします」
「発熱後の全身状態をf/uしていきます」
記録でよく見る形
「呼吸状態f/u」
「皮膚状態継続f/u」
つまずきやすいポイント
f/uは、問題が解決したという意味ではなく、まだ見ていく必要があるという流れで使われることが多いです。
s/p
読み方
エスピー、エスラッシュピー
何の略か
status post
意味
「〜後」「〜を経た状態」という意味です。
手術後、受診後、処置後などを表すときに使われます。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「骨折s/p」「手術s/p」「受診s/p」など、何かのあとであることを示す文脈で見かけることがあります。
やさしくいうと
「〜のあと」「〜してから」という意味です。
ひとこと
少し医療寄りですが、受診後の情報や病歴の説明の中で見かけることがあります。
申し送りでよく見る形
「大腿骨骨折s/pです」
「受診s/pで処方変更あります」
記録でよく見る形
「術後s/pにて経過観察」
「処置s/p、出血なし」
つまずきやすいポイント
s/pは、“今まさにしていること”ではなく、“何かをしたあとの状態”を表します。
前後の文脈と一緒に見ると理解しやすいです。
このカテゴリのまとめ
記録・申し送りでよく見る略語は、意味が分かるだけでかなり読みやすくなります。
とくに、
- SOAP
- c/o
- Hx
- Dx
- f/u
- s/p
あたりは、記録や受診後の共有、申し送りメモの中で見かけることがあります。
このカテゴリで大切なのは、略語そのものだけでなく、
「本人の訴えなのか」
「過去の情報なのか」
「診断の話なのか」
「このあとも様子を見る話なのか」
が分かることだと思います。
記録や申し送りは、短い言葉の中に情報がぎゅっと入っています。
ひとつずつ意味が分かるようになると、少しずつ全体が読みやすくなっていきます。
6. 食事・嚥下・栄養でよく見る略語
章の冒頭に一文だけ追加する案
食事や嚥下、栄養に関する略語は、介護現場でもかなりよく出てきます。
とくに、
- 食べられるか
- 飲み込めるか
- 水分や栄養が足りているか
- どんな方法で栄養をとっているか
を考える場面で見かけやすいです。
なお、STのような職種名は「多職種連携」の章にまとめています。
また、薬を口から飲むという意味での po は、「薬・処置・医療対応」の章にまとめています。
この章では、食事や水分摂取に関わる意味での PO を中心に見ていきます。


PO
読み方
ピーオー
何の略か
Per Os
意味
口から食べる、口から飲む、という意味です。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
「PO可能」「PO摂取あり」「POにて内服」など、口から食べたり飲んだりできていることを表すときに使います。
やさしくいうと
「口から食べる・飲むこと」です。
ひとこと
食事だけでなく、内服の場面でも見かけることがあります。
申し送りでよく見る形
「POで食事摂取できています」
「内服はPOで問題ありません」
記録でよく見る形
「PO摂取良好」
「POにて内服確認」
つまずきやすいポイント
略語だけだと分かりにくいですが、“口から”という意味とつながると読みやすくなります。
NPO
読み方
エヌピーオー
何の略か
Nil Per Os
意味
口から食べたり飲んだりしない、という意味です。
絶食や禁飲食の指示があるときに使われます。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
「NPO指示あり」「受診までNPO」「NPO継続中」など、口からの飲食を控えるときに使われます。
やさしくいうと
「口から食べたり飲んだりしないこと」です。
ひとこと
受診前や検査前、状態変化があるときなどに見かけることがあります。
申し送りでよく見る形
「明朝までNPOです」
「受診後までNPO継続です」
記録でよく見る形
「NPO指示あり」
「本日NPO継続中」
つまずきやすいポイント
PO と NPO は逆の意味なので、セットで覚えると分かりやすいです。
PEG
読み方
ペグ
何の略か
Percutaneous Endoscopic Gastrostomy
意味
胃ろうのことです。
お腹から胃に栄養を入れるための通り道を作る方法を指します。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「PEG造設あり」「PEGより注入」「PEG部観察」など、胃ろうがある方のケアや観察で使います。
やさしくいうと
「お腹から栄養を入れるための入り口のこと」です。
ひとこと
少し医療寄りですが、介護現場でも見かけることがあります。
申し送りでよく見る形
「PEGから注入しています」
「PEG部の発赤ありません」
記録でよく見る形
「PEG部トラブルなし」
「PEGより栄養注入実施」
つまずきやすいポイント
PEGという言葉自体が分からなくても、胃ろうのことと分かればかなり読みやすくなります。
NST
読み方
エヌエスティー
何の略か
Nutrition Support Team
意味
栄養状態を支えるために関わるチームのことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「NST介入中」「NST評価あり」「NSTにて栄養管理検討」など、栄養管理に関する場面で使われます。
やさしくいうと
「栄養のことを一緒に考えるチーム」です。
ひとこと
病院や医療寄りの場面で見かけやすいですが、受診後の情報として入ってくることがあります。
BMI
読み方
ビーエムアイ
何の略か
Body Mass Index
意味
身長と体重からみる体格の目安です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「BMI低め」「BMIを参考に栄養状態確認」「BMI変動あり」など、体格や栄養状態をみる場面で使われます。
やさしくいうと
「やせすぎか、太りすぎかなどをみるための目安」です。
ひとこと
数字として見かけても、介護職としては「栄養状態を見る目安なんだな」と分かれば十分役立ちます。
kcal
読み方
キロカロリー
何の略か
kilocalorie
意味
食事や栄養のエネルギー量を表す単位です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「摂取kcal少なめ」「必要kcalを満たしていない」など、食事量や栄養量を考える場面で使われます。
やさしくいうと
「食事のエネルギーの量」です。
ひとこと
食事摂取量や栄養管理の話で出てきやすい単位です。
ml
読み方
ミリリットル
何の略か
milliliter
意味
水分や栄養の量を表す単位です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「水分500ml摂取」「注入量200ml」など、水分や栄養の量を表すときに使います。
やさしくいうと
「飲んだ量、入れた量を表す単位」です。
ひとこと
水分摂取量の記録でかなり見かけやすいです。
I/O
読み方
アイオー
何の略か
Intake / Output
意味
入った量と出た量のことです。
食事や水分の摂取量、尿や便などの排出量をまとめて見るときに使います。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「I/Oバランス確認」「I/O記録あり」など、水分や排泄の全体量をみるときに使います。
やさしくいうと
「体に入った量と、体から出た量」のことです。
ひとこと
少し医療寄りですが、水分管理や体調管理の場面で見かけることがあります。
つまずきやすいポイント
食事だけでなく、水分や排泄も含めた全体の出入りを見る言葉です。
ONS
読み方
オーエヌエス
何の略か
Oral Nutritional Supplements
意味
口から飲む栄養補助食品のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「ONS摂取あり」「食事量少なくONS併用」など、食事だけでは足りない栄養を補う場面で使われます。
やさしくいうと
「栄養を足すための飲み物や補助食品」のことです。
ひとこと
施設によってはあまり使わない場合もありますが、栄養補助の話で出ることがあります。
GT
読み方
ジーティー
何の略か
Gastrostomy Tube
意味
胃ろうのチューブのことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「GT管理中」「GTより注入」など、胃ろうチューブに関する場面で使われることがあります。
やさしくいうと
「胃ろうの管のこと」です。
ひとこと
PEGと近い話で出てくることがありますが、職場によって使う頻度に差があります。
TF
読み方
ティーエフ
何の略か
Tube Feeding
意味
チューブを使って栄養を入れることです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「TF実施中」「TF量確認」など、経管栄養に関する場面で使われることがあります。
やさしくいうと
「管を使って栄養を入れること」です。
ひとこと
施設によってはあまり使わない場合もあります。
見かけたときに意味が分かるくらいでも十分です。
このカテゴリのまとめ
食事・嚥下・栄養でよく見る略語は、食べること・飲み込むこと・栄養をとることに関わる大切な言葉です。
とくに、PO、NPO、PEG、BMI、ml、I/Oあたりは、現場でも比較的見かけやすいです。
このカテゴリでは、
「口から食べられるか」
「どんな方法で栄養をとっているか」
「水分や栄養が足りているか」
を見る視点が大切になります。
7. バイタル・体調観察でよく見る略語
バイタルや体調観察に関する略語は、介護現場でもかなりよく出てきます。
毎日の申し送りや記録、看護師さんとの連携、受診前後の共有など、いろいろな場面で見かけやすいところです。
とくに大事なのは、
- 数字そのものを完璧に覚えること
- 略語を無理にたくさん使うこと
ではなく、
「何を表しているのか」と「普段と比べてどうか」が分かることだと思います。


VS
読み方
ブイエス
何の略か
Vital Signs
意味
体温、脈拍、血圧、呼吸など、体の基本的な状態をみる指標のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「VS安定」「VS測定済み」「VS変化なし」など、体調の共有で使います。
やさしくいうと
「体の基本の調子を見る数字や状態」のことです。
ひとこと
記録にも申し送りにもかなりよく出るので、意味を押さえておくと安心です。
つまずきやすいポイント
VSの中に何が含まれているかは、職場によって少し違うことがあります。
まずは、体温・脈拍・血圧・呼吸などをまとめた言い方だと分かれば十分です。
BT / KT
読み方
BT:ビーティー
KT:ケーティー
何の略か
BT:Body Temperature
KT:Körpertemperatur
意味
どちらも体温を表す略語です。
由来
BTは英語由来です。
KTはドイツ語由来です。
現場での使われ方
「BT 36.8℃」「KT平熱範囲」「発熱なく経過」など、体温を共有するときに使います。
職場によってBTを使うところもあれば、KTを使うところもあります。
やさしくいうと
どちらも「熱が何度あるか」のことです。
ひとこと
同じ意味でも、職場によって書き方が違うことがあります。
申し送りでよく見る形
「BTは平熱範囲です」
「KTは昨日から変化ありません」
記録でよく見る形
「BT 36.7℃」
「KT 37.1℃、経過観察」
つまずきやすいポイント
BTとKTは意味は同じです。
まずは“どちらも体温”と分かれば十分です。
BP
読み方
ビーピー
何の略か
Blood Pressure
意味
血圧のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「BP安定」「BP高め」「入浴前にBP確認」など、血圧を共有するときに使われます。
やさしくいうと
「血圧」のことです。
ひとこと
介護現場でもかなり見かけやすい略語です。
体調確認や入浴前後の観察、受診後の共有でも出やすいです。
申し送りでよく見る形
「BPは普段と大きな差ありません」
「BP少し低めですが、ふらつきありません」
記録でよく見る形
「BP 130/76 mmHg」
「BP安定して経過」
つまずきやすいポイント
まずは BP=血圧 と覚えると分かりやすいです。
HR / PR / P
読み方
HR:エイチアール
PR:ピーアール
P:ピー
何の略か
HR:Heart Rate
PR:Pulse Rate
P:Pulse
意味
どれも脈拍を表す略語です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「HR整」「PR 80回/分」「Pやや速め」など、脈拍の様子を共有するときに使います。
やさしくいうと
どれも「脈の速さ」のことです。
ひとこと
職場によって表記が違うので、まずは「脈拍のこと」と分かれば十分です。
つまずきやすいポイント
表記がいくつかあるので混乱しやすいですが、
HR / PR / Pはどれも脈拍に関わると押さえておくと読みやすいです。
RR / R / Resp
読み方
RR:アールアール
R:アール
Resp:レスプ
何の略か
RR:Respiratory Rate
R:Respiration
Resp:Respiration / Respiratory
意味
どれも呼吸や呼吸数に関わる表記です。
この中では、RRが呼吸数を表す略語としていちばんよく使われます。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「RR 18回/分」「R整」「Resp安定」など、呼吸の様子や呼吸数を共有するときに使われます。
やさしくいうと
「息の回数や、呼吸の様子」のことです。
ひとこと
まずはRR=呼吸数と押さえておくと分かりやすいです。
申し送りでよく見る形
「RRは普段どおりです」
「Respに大きな変化ありません」
記録でよく見る形
「RR 18回/分」
「R整」
「Resp安定」
つまずきやすいポイント
略し方に違いがありますが、まずはRR=呼吸数と分かれば十分役立ちます。
SpO2 / Sat
読み方
SpO2:エスピーオーツー
Sat:サット、サチュレーション
何の略か
SpO2:Peripheral Capillary Oxygen Saturation
Sat:Saturation
意味
血液の中にどれくらい酸素が含まれているかを示す値です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「SpO2 96%」「Sat低下なし」「呼吸苦なくSpO2安定」など、呼吸状態をみるときによく使います。
やさしくいうと
「体の中に、どのくらい酸素が足りているかを見る数字」です。
ひとこと
介護現場でもかなりよく見る略語です。
呼吸状態の変化があるときや、入浴前後の観察で出やすいです。
申し送りでよく見る形
「SpO2は96%前後で安定しています」
「Sat低下なく経過しています」
記録でよく見る形
「SpO2 95〜96%にて推移」
「Sat 97%、呼吸苦訴えなし」
つまずきやすいポイント
数字だけではなく、
表情、呼吸の苦しさ、顔色、会話のしやすさなども一緒に見ることが大切です。
JCS
読み方
ジェーシーエス
何の略か
Japan Coma Scale
意味
意識の状態をみるための尺度です。
呼びかけへの反応や、どのくらいはっきりしているかを見るときに使います。
由来
日本で使われている評価法です。
現場での使われ方
「JCS変化なし」「JCS 0」「JCS 1桁」など、意識状態を共有するときに使われます。
受診時や状態変化があったとき、看護師さんや医師との情報共有で見かけることがあります。
やさしくいうと
「どのくらい目が覚めていて、声をかけたときに反応できるかを見る目安」です。
ひとこと
少し医療寄りの略語ですが、意味が少し分かるだけでも、記録や申し送りが読みやすくなります。
申し送りでよく見る形
「JCSは普段と変わりありません」
「今朝は傾眠傾向ありますが、呼名で開眼あります」
記録でよく見る形
「JCS 0」
「反応やや鈍いが、呼びかけに応じる」
どう書くのか
JCSは一般的に数字で表します。
- JCS 0
→ 意識ははっきりしている状態 - JCS 1桁
→ 少しぼんやりしていたり、刺激で反応する状態 - JCS 2桁
→ 強めの呼びかけや刺激で反応する状態 - JCS 3桁
→ かなり強い刺激でも反応が乏しい状態
つまずきやすいポイント
数字だけを見ると分かりにくいですが、まずは
「数字が大きくなるほど反応が弱い」
と押さえておくと分かりやすいです。
また、無理に自分でJCSを使って伝えようとしなくても大丈夫です。
実際には、
- いつもより反応が鈍い
- 呼びかけると目を開ける
- 声かけしても反応が弱い
のように、様子を具体的に伝えるほうが分かりやすいことも多いです。
GCS
読み方
ジーシーエス
何の略か
Glasgow Coma Scale
意味
意識状態を評価するための尺度のひとつです。
目を開けるか、話せるか、動けるかなどをみます。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「GCS評価あり」「GCSに大きな変化なし」など、医療的な観察や受診時の共有で出てくることがあります。
やさしくいうと
「意識がどのくらいはっきりしているかを、もう少し細かく見る方法」です。
ひとこと
JCSより少し医療寄りで、介護現場では頻度に差があります。
つまずきやすいポイント
無理に自分で使いこなそうとしなくて大丈夫です。
まずは、書いてあったときに“意識の評価のことなんだな”と分かるくらいでも十分です。
このカテゴリのまとめ
バイタル・体調観察でよく見る略語は、毎日の体調変化に気づくための大切な言葉です。
とくに、VS、BT / KT、BP、HR / PR / P、RR、SpO2、JCSあたりは、申し送りや記録でもかなり見かけやすいです。
このカテゴリで大切なのは、
略語をたくさん使うことよりも、“何を表しているか”と“普段と比べてどうか”が分かることだと思います。
8. 認知症・精神面でよく見る略語
認知症や精神面に関する略語は、介護現場でもよく見かけます。
ただ、意味が少し難しく感じやすく、略語だけ見てもイメージしにくいものが多いカテゴリでもあります。
このカテゴリで大切なのは、
略語を覚えることより、どんな状態の話なのかが分かることだと思います。


BPSD
読み方
ビーピーエスディー
何の略か
Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia
認知症の行動・心理症状
意味
認知症にともなってみられる、行動や心理面の変化のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「BPSDあり」「BPSDが強い時間帯あり」「BPSDへの対応を検討」など、認知症ケアの場面で使われます。
やさしくいうと
「認知症がある方にみられる、行動や気持ちの変化」のことです。
ひとこと
不穏、拒否、徘徊、幻視なども含めて話されることがあります。
申し送りでよく見る形
「夕方にBPSDが出やすいです」
「BPSDは今日は少なめでした」
記録でよく見る形
「BPSDあり。夕方不穏強く離席多い」
「BPSDへの対応として環境調整実施」
つまずきやすいポイント
BPSDはかなり広い言葉です。
“BPSDあり”だけで終わらず、具体的にどんな様子だったのかを一緒に見ることが大切です。


MMSE
読み方
エムエムエスイー
何の略か
Mini-Mental State Examination
ミニメンタルステート検査
意味
認知機能の状態をみるための検査のひとつです。
見当識、記憶、計算、言葉の理解などをみて、認知機能の目安を確認します。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「MMSE結果あり」「MMSE実施済み」「前回よりMMSE低下」など、認知機能の評価に関する情報共有で出てくることがあります。
点数の見方の目安
MMSEは30点満点です。
高いほうが保たれていて、低いほど認知機能の低下が疑われやすいと考えます。
一般的には、
- 24点以上
→ ひとつの目安としては保たれている側 - 23点以下
→ 認知機能の低下が疑われやすい目安
とされることがあります。
ただし、この点数だけで決まるわけではなく、年齢、教育歴、その日の体調や緊張、もともとの生活状況などもあわせて見て判断されます。
やさしくいうと
「もの忘れや理解する力の状態をみるための検査」です。
ひとこと
介護職が細かい点数の意味まで暗記しなくても大丈夫です。
まずは、高いほうが保たれていて、低いほうが気にされやすいと分かればかなり読みやすくなります。
申し送りでよく見る形
「MMSEの結果あり」
「前回よりMMSE低下しています」
記録でよく見る形
「MMSE 22点」
「前回評価より低下傾向」
つまずきやすいポイント
MMSEは、点数だけでその人のすべてが分かるものではありません。
介護職としては、点数そのものよりも、
- いつもより話がかみ合いにくい
- 場所や時間が分かりにくそう
- 説明が入りにくい
など、普段の様子を具体的に共有できることのほうが大切なことも多いです。
HDS-R
読み方
エイチディーエスアール
何の略か
Hasegawa Dementia Scale-Revised
長谷川式認知症スケール改訂版
意味
認知機能の状態をみるための検査のひとつです。
記憶、見当識、計算などの様子をみて、認知機能の目安を確認します。
由来
日本で作られた評価法です。
現場での使われ方
「HDS-R結果あり」「HDS-R実施済み」「前回よりHDS-R低下」など、認知機能の評価に関する情報共有で出てくることがあります。
点数の見方の目安
HDS-Rは30点満点です。
高いほうが良く、低いほど認知機能の低下が疑われやすいと考えます。
一般的には、
- 21点以上
→ ひとつの目安としては保たれている側 - 20点以下
→ 認知機能の低下が疑われやすい目安
とされることがあります。
ただし、この点数だけで決まるわけではなく、年齢、体調、その日の調子、もともとの生活状況などもあわせて見て判断されます。
やさしくいうと
「もの忘れや理解する力の状態をみるための検査」です。
ひとこと
まずは、高いほうが保たれていて、低いほうが気にされやすいと分かればかなり読みやすくなります。
記録でよく見る形
「HDS-R 18点」
「前回評価より低下傾向」
つまずきやすいポイント
HDS-Rも、点数だけでその人のすべてが分かるわけではありません。
介護職としては、数字だけに引っ張られすぎず、普段の様子と一緒に見ることが大切です。
MCI
読み方
エムシーアイ
何の略か
Mild Cognitive Impairment
軽度認知障害
意味
認知症とは言い切れないけれど、物忘れなどがみられる状態を指します。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「MCIの既往あり」「MCI段階と説明あり」など、受診歴や既往の情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「認知症ではないけれど、もの忘れなどが少し出ている状態」です。
ひとこと
介護現場では頻度に差がありますが、情報共有の中で出てくることがあります。
AD
読み方
エーディー
何の略か
Alzheimer’s Disease
アルツハイマー病
意味
アルツハイマー型認知症のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「ADあり」「既往にAD」など、診断名や既往歴の中で出てくることがあります。
やさしくいうと
「アルツハイマー型認知症のこと」です。
ひとこと
認知症の種類に関する略語として見かけることがあります。
つまずきやすいポイント
ADLのADと見間違えないように、前後の文脈を見ることが大切です。
DLB
読み方
ディーエルビー
何の略か
Dementia with Lewy Bodies
レビー小体型認知症
意味
レビー小体型認知症のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「DLBあり」「DLBの診断あり」など、診断名や既往歴の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「レビー小体型認知症のこと」です。
ひとこと
幻視や状態の変動などと関連して説明されることもありますが、まずは診断名の略語と分かれば十分です。
VaD
読み方
ブイエーディー
何の略か
Vascular Dementia
脳血管性認知症
意味
脳血管性認知症のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「VaDあり」「既往にVaD」など、診断名として見かけることがあります。
やさしくいうと
「脳の血管の病気に関係する認知症のこと」です。
ひとこと
ADやDLBと同じく、認知症の種類を表す略語のひとつです。
NPI
読み方
エヌピーアイ
何の略か
Neuropsychiatric Inventory
神経精神症状評価尺度
意味
認知症にともなう行動や心理面の症状をみる評価に関する言葉です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「NPI評価あり」など、評価資料や情報共有の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「認知症にともなう行動や気持ちの変化をみるための評価」です。
ひとこと
介護職が日常的に使う頻度は高くないかもしれませんが、資料や記録で見かけることがあります。
PTSD
読み方
ピーティーエスディー
何の略か
Post-Traumatic Stress Disorder
心的外傷後ストレス障害
意味
強い心の傷となる体験のあとに、大きな負担が残っている状態を指します。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
既往歴や背景情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「強い体験のあとに、心に大きな負担が残っている状態」です。
ひとこと
頻繁に出る略語ではないかもしれませんが、背景理解として見かける場合があります。
REM
読み方
レム
何の略か
Rapid Eye Movement
レム睡眠
意味
睡眠の種類のひとつです。
睡眠や夢に関する話の中で出てくることがあります。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
睡眠状態や受診情報、医療的な説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「睡眠の中のひとつの状態」です。
ひとこと
介護職が日常的に使うことは多くないかもしれません。
書いてあったときに、睡眠に関する言葉だと分かるくらいでも十分です。
このカテゴリのまとめ
認知症・精神面でよく見る略語は、少し難しく感じやすいですが、意味が分かるだけでもかなり読みやすくなります。
とくにBPSD、MMSE、HDS-R、MCI、AD、DLB、VaDあたりは、記録や受診後の情報、背景説明の中で見かけることがあります。
このカテゴリで大切なのは、
略語そのものを無理に使うことより、“どんな状態の話なのか”が分かることです。
9. 医師・看護師・リハ職との連携でよく見る略語
介護現場では、介護職同士だけでなく、医師、看護師、リハ職、相談員、ケアマネジャーなど、いろいろな職種と関わります。
そのため、職種名の略語が記録や申し送りに自然に出てくることがあります。
このカテゴリで大切なのは、
略語をたくさん覚えることより、誰のことを指しているのか、どんな役割の人なのかが分かることです。


Dr
読み方
ディーアール
何の略か
Doctor
医師
意味
医師のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「Dr指示あり」「Drへ報告」「Dr確認後に対応」など、医師との連携場面で使われます。
やさしくいうと
「お医者さん」のことです。
ひとこと
受診後の申し送りや、状態変化があったときの共有でかなり見かけやすい略語です。
申し送りでよく見る形
「Drに報告済みです」
「Dr指示で様子観察になっています」
記録でよく見る形
「Drへ報告」
「Dr指示にて経過観察」
つまずきやすいポイント
記録では短く書かれていても、誰に報告したのか、誰の指示かを見ると理解しやすいです。
Ns
読み方
エヌエス
何の略か
Nurse
看護師
意味
看護師のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「Nsへ報告」「Ns判断にて対応」「Nsより申し送りあり」など、看護師との連携場面で使われます。
やさしくいうと
「看護師さん」のことです。
ひとこと
介護現場でもかなりよく見る略語です。
状態変化の共有や受診前後のやり取りで出やすいです。
申し送りでよく見る形
「Nsには報告済みです」
「Nsからは経過観察でとのことです」
記録でよく見る形
「Ns報告済み」
「Ns判断にて処置実施」
つまずきやすいポイント
記録の中で、介護職が見たこととNsが判断したことが分かれていると読みやすいです。
PT
読み方
ピーティー
何の略か
Physical Therapist
理学療法士
意味
理学療法士のことです。
移動、歩行、立ち上がり、バランスなど、身体機能に関するリハビリを支える専門職です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「PT評価あり」「PTより歩行器使用提案あり」「PT介入中」など、移動や身体機能の話で使われます。
やさしくいうと
「歩くことや体を動かすことを支えるリハビリの専門職」です。
ひとこと
移乗、歩行、立位、バランスの話題で出てきやすいです。
OT
読み方
オーティー
何の略か
Occupational Therapist
作業療法士
意味
作業療法士のことです。
食事、更衣、整容など、日常生活動作に関するリハビリを支える専門職です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「OT評価あり」「OTと更衣動作について共有」「OT介入継続中」など、生活動作に関する話で使われます。
やさしくいうと
「生活の動きや、日常のしやすさを支えるリハビリの専門職」です。
ひとこと
更衣、整容、食事動作など、生活に近い場面の話で出やすいです。
つまずきやすいポイント
PTとOTが混ざりやすいですが、
ざっくりいうとPTは身体の動き寄り、OTは生活動作寄りと考えると分かりやすいです。
ST
読み方
エスティー
何の略か
Speech Therapist
または
Speech-Language-Hearing Therapist
言語聴覚士
意味
言語聴覚士のことです。
話すこと、理解すること、飲み込むことに関わる専門職です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「ST評価あり」「嚥下状態についてSTと共有」「STより食形態の提案あり」など、食事や飲み込みに関する場面で使います。
やさしくいうと
「話すことや、飲み込むことをみる専門職」です。
ひとこと
嚥下やむせ込み、食形態の話でよく出てきます。
申し送りでよく見る形
「STより食形態の変更提案ありました」
「嚥下状態についてST評価待ちです」
記録でよく見る形
「ST評価あり」
「STより食事形態について助言あり」
つまずきやすいポイント
STは、言葉だけでなく“飲み込み”もみる職種だと覚えると分かりやすいです。
MSW
読み方
エムエスダブリュー
何の略か
Medical Social Worker
医療ソーシャルワーカー
意味
医療や福祉に関する相談支援を行う職種です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「MSWと退院調整について共有」「MSW介入あり」など、退院支援や相談支援に関する場面で使われます。
やさしくいうと
「医療や生活の相談に関わる相談員さん」です。
ひとこと
病院とのやり取りや退院調整の話の中で出てくることがあります。
SW
読み方
エスダブリュー
何の略か
Social Worker
ソーシャルワーカー
意味
相談支援に関わる職種のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「SWへ相談」「SWと家族支援について共有」など、相談支援や福祉調整に関する場面で使われます。
やさしくいうと
「生活や制度の相談に関わる支援職」です。
ひとこと
MSWと似ていますが、使われる場面や所属先によって少し違いがあります。
CM
読み方
シーエム
何の略か
Care Manager
ケアマネジャー
意味
ケアマネジャーのことです。
ケアプランの作成や調整、サービス全体の支援方針に関わる職種です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「CMへ報告」「CMとサービス内容を共有」「CMより連絡あり」など、ケアプランや支援調整に関する場面で使われます。
やさしくいうと
「サービスや支援の全体を調整する人」です。
ひとこと
介護現場ではかなり見かけやすい略語です。
家族連携や支援内容の調整でも出やすいです。
つまずきやすいポイント
CMは広告の「コマーシャル」と同じ表記なので、文脈の中でケアマネジャーのことと分かるように見ると安心です。
DS
読み方
ディーエス
何の略か
Day Service
または現場によって
Day Care / Day Hospitalに近い意味で使われることがあります
意味
通所に関するサービスを指す略語として見かけることがあります。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「DS利用中」「DHとの連携あり」など、通所サービスに関する情報共有で出てくることがあります。
やさしくいうと
「通って利用するサービス」のこととして使われる場合があります。
ひとこと
この略語は職場差が出やすいです。
見かけたら、所属先の使い方を確認すると安心です。
GH
読み方
ジーエイチ
何の略か
Group Home
グループホーム
意味
グループホームのことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「GH入所中」「GHより情報共有あり」など、施設種別を表す場面で使われます。
やさしくいうと
「グループホームのこと」です。
ひとこと
施設名そのものではなく、施設の種類を略して書くときに見かけることがあります。
このカテゴリのまとめ
医師・看護師・リハ職との連携でよく見る略語は、
誰が関わっているのか、誰と連携したのかを理解するための大切な言葉です。
とくに、Dr、Ns、PT、OT、ST、CMあたりは、介護現場でも比較的見かけやすいです。
このカテゴリで大切なのは、略語をたくさん覚えることより、“誰のことか”“どんな役割の人か”が分かることだと思います。
10. 病気・既往歴でよく見る略語
病気や既往歴に関する略語は、介護記録や受診後の申し送り、利用者情報の中で見かけることがあります。
略語だけだと少し難しく見えますが、どんな病気のことかがざっくり分かるだけでも、かなり読みやすくなります。


DM
読み方
ディーエム
何の略か
Diabetes Mellitus
糖尿病
意味
糖尿病のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「既往歴にDMあり」「DMのため食事や内服管理に注意」「DM治療中」など、既往歴や体調管理の場面で使われます。
やさしくいうと
「血糖の病気、糖尿病のこと」です。
ひとこと
介護現場でもかなり見かけやすい略語です。
食事、水分、内服、受診、体調観察など、いろいろな場面につながります。
つまずきやすいポイント
略語だけだと分かりにくいですが、糖尿病のこととつながるとかなり見やすくなります。
HT
読み方
エイチティー
何の略か
Hypertension
高血圧
意味
高血圧のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「既往にHTあり」「HTにて内服中」など、既往歴や服薬情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「血圧が高い病気のこと」です。
ひとこと
BPの記録や内服の話ともつながりやすいです。
CVA
読み方
シーブイエー
何の略か
Cerebrovascular Accident
脳血管障害
意味
脳梗塞や脳出血など、脳の血管に関わる病気をまとめて指す言葉として使われます。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「既往にCVAあり」「CVA後遺症あり」など、既往歴や身体状況の説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「脳の血管の病気のこと」です。
ひとこと
麻痺、失語、歩行のしづらさなどと一緒に書かれていることもあります。
CHF
読み方
シーエイチエフ
何の略か
Congestive Heart Failure
うっ血性心不全
意味
心不全のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「CHF既往あり」「CHF増悪に注意」など、既往歴や体調変化の説明で見かけることがあります。
やさしくいうと
「心臓の働きが弱くなっている状態のこと」です。
ひとこと
むくみ、息切れ、体重増加、疲れやすさなどと関係して見られることがあります。
COPD
読み方
シーオーピーディー
何の略か
Chronic Obstructive Pulmonary Disease
慢性閉塞性肺疾患
意味
呼吸がしにくくなりやすい肺の病気のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「既往にCOPDあり」「COPDのため呼吸状態観察」など、呼吸状態に関する共有で見かけることがあります。
やさしくいうと
「息がしにくくなりやすい肺の病気」です。
ひとこと
SpO2や呼吸状態の観察とつながりやすい略語です。
CKD
読み方
シーケーディー
何の略か
Chronic Kidney Disease
慢性腎臓病
意味
腎臓の働きが低下している状態のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「CKDあり」「CKDのため水分・状態観察」など、既往歴や体調管理の説明で見かけることがあります。
やさしくいうと
「腎臓の働きが弱っている状態」です。
ひとこと
むくみ、水分バランス、全身状態の観察と関わることがあります。
AF
読み方
エーエフ
何の略か
Atrial Fibrillation
心房細動
意味
脈が不規則になりやすい不整脈のひとつです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「AFあり」「既往にAF」など、既往歴や受診情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「脈が不規則になりやすい心臓の状態」です。
ひとこと
脈拍の観察や受診情報と一緒に出てくることがあります。
MI
読み方
エムアイ
何の略か
Myocardial Infarction
心筋梗塞
意味
心筋梗塞のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「既往にMIあり」など、病歴の説明で見かけることがあります。
やさしくいうと
「心臓の血管がつまる病気のこと」です。
ひとこと
既往歴の中で見かけることが多い略語です。
UTI
読み方
ユーティーアイ
何の略か
Urinary Tract Infection
尿路感染症
意味
尿の通り道に起こる感染症のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「UTIにて加療中」「UTI疑いあり」など、発熱や体調変化、受診情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「尿に関係する感染症のこと」です。
ひとこと
高齢者では、発熱や元気のなさ、食欲低下などと一緒に話題になることがあります。
PNA
読み方
ピーエヌエー
何の略か
Pneumonia
肺炎
意味
肺炎のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「PNAにて入院歴あり」「PNA疑い」など、受診後の情報や既往歴の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「肺炎のこと」です。
ひとこと
発熱、咳、痰、食欲低下、元気のなさなどと関係して見られることがあります。
CA
読み方
シーエー
何の略か
Cancer
がん、悪性腫瘍
意味
がんのことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「既往にCAあり」「CA治療歴あり」など、既往歴や背景情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「がんのこと」です。
ひとこと
どの部位のがんなのかは、別に詳しく書かれていることが多いです。
DVT
読み方
ディーブイティー
何の略か
Deep Vein Thrombosis
深部静脈血栓症
意味
足などの深い静脈に血のかたまりができる状態のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「DVT既往あり」「DVTに注意」など、病歴や受診情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「足などの血管に血のかたまりができる病気」です。
ひとこと
日常的に介護職が使うことは多くないかもしれませんが、既往歴で見かけることがあります。
このカテゴリのまとめ
病気・既往歴でよく見る略語は、少し医療寄りに見えますが、意味がざっくり分かるだけでも記録や申し送りがかなり読みやすくなります。
とくにDM、HT、CVA、COPD、CKD、AF、UTI、PNAあたりは、介護現場でも比較的見かけやすいです。
このカテゴリで大切なのは、病名を完璧に覚えることより、
“どんな病気の話か”が分かることだと思います。
11. 薬・処置・医療対応でよく見る略語
薬や処置、医療対応に関する略語は、介護記録や申し送り、受診後の情報共有の中で見かけることがあります。
少し医療寄りに見える言葉も多いですが、意味がざっくり分かるだけでも、記録の読みやすさはかなり変わります。
Rx
読み方
アールエックス
何の略か
Prescription
処方、処方せん
意味
薬の処方や処方せんに関する略語です。
由来
ラテン語由来とされることが多く、医療の場で広く使われています。
現場での使われ方
「Rx変更あり」「受診後Rxあり」など、受診後の処方変更や薬に関する情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「薬の処方に関すること」です。
ひとこと
受診後情報や医療的な記録で見かけることがあります。
PRN
読み方
ピーアールエヌ
何の略か
Pro Re Nata
必要時
意味
決まった時間ではなく、必要なときだけ使う・行う対応を表します。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
「疼痛時PRN使用」「不穏時PRNあり」「便秘時PRN対応」など、必要時の薬や対応として使われます。
やさしくいうと
「毎回ではなく、必要なときだけ使う」という意味です。
ひとこと
薬だけでなく、対応方針として出てくることもあります。
申し送りでよく見る形
「昨夜は不穏時にPRN使っています」
「疼痛時PRNありです」
記録でよく見る形
「疼痛訴えあり、PRN内服実施」
「不穏時PRN使用」
つまずきやすいポイント
毎日使う薬ではありません。
“必要なときだけ”という意味を押さえておくと分かりやすいです。
po
読み方
ピーオー
何の略か
Per Os
経口、口から
意味
口から飲む、口から摂る、という意味です。
この章では、薬を口から内服する場面で使われる表記として扱います。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
「poで内服」「po可能」など、薬を口から飲めていることを表すときに使います。
やさしくいうと
「口から飲むこと」です。
ひとこと
食事の章にもPOが出てきますが、そちらは食事や水分摂取の文脈、ここでは内服の文脈として見ると分かりやすいです。
iv
読み方
アイブイ
何の略か
Intravenous
静脈内
意味
静脈に薬や水分を入れること、点滴に関することを指します。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「iv施行中」「ivあり」など、点滴や静脈からの投与に関する情報で見かけることがあります。
やさしくいうと
「点滴で入れること」です。
ひとこと
受診後や医療的ケアの情報で見かけることがあります。
ivh
読み方
アイブイエイチ
何の略か
Intravenous Hyperalimentation
中心静脈栄養、高カロリー輸液
意味
点滴で栄養を入れる方法のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「IVH管理中」「IVH施行中」など、医療的な栄養管理に関する情報で見かけることがあります。
やさしくいうと
「点滴で栄養を入れている状態」です。
ひとこと
かなり医療寄りの言葉なので、書いてあったときに意味が少し分かるくらいでも十分です。
BID
読み方
ビーアイディー、ビッド
何の略か
Bis In Die
1日2回
意味
1日に2回、という意味です。
薬の回数を表すときに使われます。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
処方内容や薬の説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「1日に2回」という意味です。
ひとこと
職場によっては日本語で書かれていることもあります。
TID
読み方
ティーアイディー
何の略か
Ter In Die
1日3回
意味
1日に3回、という意味です。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
処方内容や内服回数の説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「1日に3回」という意味です。
ひとこと
BIDと似ていますが、回数が違います。
qd
読み方
キューディー
何の略か
Quaque Die
1日1回、毎日
意味
1日1回、毎日という意味です。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
処方内容や薬の説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「毎日1回」という意味です。
ひとこと
略語で見かけたときに意味が分かるくらいでも十分役立ちます。
hs
読み方
エイチエス
何の略か
Hora Somni
就寝前
意味
寝る前、就寝前という意味です。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
「hs内服」など、就寝前の薬のタイミングとして見かけることがあります。
やさしくいうと
「寝る前」という意味です。
ひとこと
内服時間に関する略語として見かけることがあります。
stat
読み方
スタット
何の略か
Statim
すぐに、至急
意味
すぐに行う、至急対応する、という意味です。
由来
ラテン語由来です。
現場での使われ方
処方や医療的な指示の中で、急ぎの対応を表すときに見かけることがあります。
やさしくいうと
「すぐにやる」という意味です。
ひとこと
緊急度のある文脈で見かけることがあります。
このカテゴリのまとめ
薬・処置・医療対応でよく見る略語は、少し医療寄りに感じやすいですが、意味がざっくり分かるだけでも記録や申し送りがかなり読みやすくなります。
とくにPRN、po、iv、BID、TID、hsあたりは、薬のタイミングや使い方に関わる言葉として見かけやすいです。
このカテゴリで大切なのは、略語を全部正確に暗記することより、
“何の対応のことか”が分かることだと思います。
12. 検査・受診・報告でよく見る略語
検査や受診、報告に関する略語は、介護現場で毎日使うものばかりではないかもしれません。
ただ、受診後の申し送りや診療情報、看護記録、検査結果の共有などで見かけることがあります。
このカテゴリで大切なのは、
略語をたくさん覚えることより、何の検査や数値の話なのかが分かることです。
CT
読み方
シーティー
何の略か
Computed Tomography
コンピュータ断層撮影
意味
体の中を輪切りのように見て調べる画像検査です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「CT施行」「CT結果待ち」「受診にてCT実施」など、受診や検査結果の共有で見かけることがあります。
やさしくいうと
「体の中をくわしく見る検査」です。
ひとこと
頭部CT、胸部CTなど、どこを調べたかが一緒に書かれていることもあります。
MRI
読み方
エムアールアイ
何の略か
Magnetic Resonance Imaging
磁気共鳴画像
意味
磁気を使って体の中を詳しく見る画像検査です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「MRI施行」「頭部MRI実施」など、受診や検査情報の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「体の中をくわしく見る検査」のひとつです。
ひとこと
CTとの違いを細かく覚えなくても、まずは詳しく調べる検査と分かれば十分です。
XP
読み方
エックスピー
何の略か
X-ray Photograph
レントゲン撮影、X線写真
意味
レントゲン検査のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「胸部XP実施」「XP異常なし」など、受診後の共有や検査結果で見かけることがあります。
やさしくいうと
「レントゲンのこと」です。
ひとこと
胸部や骨折疑いなどの文脈で出やすいです。
ECG
読み方
イーシージー
何の略か
Electrocardiogram
心電図
意味
心臓の動きやリズムをみる検査です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「ECG異常なし」「受診時ECG施行」など、受診後の情報共有や検査結果で見かけることがあります。
やさしくいうと
「心臓の動きをみる検査」のことです。
ひとこと
介護職が日常的に使う場面は多くないかもしれませんが、受診後の記録や申し送りで見かけることがあります。
US
読み方
ユーエス
何の略か
Ultrasonography
超音波検査、エコー
意味
超音波を使って体の中をみる検査です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「腹部US実施」「USにて確認」など、受診時の検査情報で見かけることがあります。
やさしくいうと
「エコー検査のこと」です。
ひとこと
USと書かれていても、現場では「エコー」と言われることのほうが分かりやすいかもしれません。
CRP
読み方
シーアールピー
何の略か
C-Reactive Protein
C反応性たんぱく
意味
体の中に炎症があるかどうかを見る血液検査の項目です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「CRP高値」「CRP上昇あり」など、発熱や感染が疑われるときの検査結果として見かけることがあります。
やさしくいうと
「炎症や感染の目安になる数値」です。
ひとこと
高いときは、発熱や感染、炎症の話と一緒に出てくることがあります。
WBC
読み方
ダブリュービーシー
何の略か
White Blood Cell
白血球
意味
白血球の数のことです。
感染や炎症に関係してみられる血液検査の項目です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「WBC上昇」「WBC高値」など、発熱や感染の説明と一緒に見かけることがあります。
やさしくいうと
「感染や炎症のときに変化しやすい血液の数値」です。
ひとこと
CRPと一緒に見かけることも多いです。
RBC
読み方
アールビーシー
何の略か
Red Blood Cell
赤血球
意味
赤血球の数のことです。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
血液検査の結果の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「血の中の赤い成分の数」のことです。
ひとこと
単独で申し送りに出ることは多くないかもしれませんが、検査結果の中で見かけることがあります。
Hb
読み方
ヘモグロビン、エイチビー
何の略か
Hemoglobin
ヘモグロビン
意味
血液の中で酸素を運ぶ成分です。
貧血の話と一緒に出てくることがあります。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「Hb低下あり」「Hb低値」など、貧血や全身状態の説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「貧血を見るときによく出る数値」です。
ひとこと
食欲低下、だるさ、顔色不良などの話と一緒に出ることがあります。
Alb
読み方
アルブミン、エーエルビー
何の略か
Albumin
アルブミン
意味
栄養状態の目安として見られることがある血液検査の項目です。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「Alb低値」など、栄養状態や全身状態の説明の中で見かけることがあります。
やさしくいうと
「栄養の状態を見る目安になる数値」です。
ひとこと
食事量や体重減少、全身状態の話と一緒に出ることがあります。
BS
読み方
ビーエス
何の略か
Blood Sugar
血糖
意味
血糖値のことです。
血液の中の糖の量を表します。
由来
英語由来です。
現場での使われ方
「BS高値」「BS測定」「食前BS」「低血糖に注意」など、糖尿病のある方や、体調変化があるときの観察で見かけることがあります。
平均値・目安として見られやすい範囲
血糖の目安は、利用者さんの年齢、病気、食事量、薬の内容、普段の体調によって個人差があります。
そのうえで、一般的には糖尿病の治療目標として、
- 食前:80〜130 mg/dL
- 食後1〜2時間:180 mg/dL未満
がよく目安にされます。
また、持続測定などでは、70〜180 mg/dLがひとつの目標範囲として扱われることがあります。
どうなったら問題として気にされやすいか
一般的には、
- 70 mg/dL未満
→ 低血糖として気にされやすい値 - 54 mg/dL未満
→ さらに注意が必要な低血糖 - 250 mg/dLを超える高血糖
→ 症状や体調変化とあわせて、強い高血糖として気にされやすいことがある
とされています。
ただし、どのくらいで注意するかは利用者さんごとの目標値や治療方針で変わるため、所属先のルールや指示を優先することが大切です。
やさしくいうと
「血糖が高すぎないか、低すぎないかを見る数字」です。
ひとこと
数値だけで判断しきれないことも多いので、本人の様子と一緒に見ることが大切です。
申し送りでよく見る形
「食前BSは大きな変動ありません」
「BSやや高めで経過しています」
「低血糖に注意して見ています」
記録でよく見る形
「食前BS 118 mg/dL」
「BS 68 mg/dLにて低血糖疑い」
「BS高値のため経過観察」
どう注意すべきか
介護職としては、数値そのものを細かく判断することよりも、普段と違う様子に気づいて共有することがとても大切です。
たとえば、低血糖が気になるときは、
- 冷や汗
- ふるえ
- 顔色不良
- ぼんやりする
- 反応が鈍い
- いつもより元気がない
などが見られることがあります。
高血糖が気になるときは、
- 強い口渇
- 尿が多い
- だるさ
- ぼんやりする
- 食欲低下
- 元気がない
などが一緒に見られることがあります。
つまずきやすいポイント
BSは、高ければ必ず悪い、低ければ必ず良い、という単純な見方ではありません。
利用者さんごとに目標が違うことがありますし、その日の食事量や体調、薬でも変わります。
なので、介護職としては、
- いつもと比べてどうか
- 食事量はどうか
- 反応や元気はどうか
- 冷や汗やふるえ、ぼんやりなどがないか
を見て、数値と様子を一緒に共有することが大切です。
このカテゴリのまとめ
検査・受診・報告でよく見る略語は、少し医療寄りに見えますが、意味がざっくり分かるだけでも記録や申し送りがかなり読みやすくなります。
とくにCT、MRI、XP、ECG、CRP、WBC、Hb、BSあたりは、受診後の情報や検査結果の中で見かけることがあります。
このカテゴリで大切なのは、略語や数値を細かく暗記することより、
“何の検査・何の数値の話なのか”が分かることだと思います。
13. 略語を見るときのコツ
ここまで、介護現場でよく見る略語をいろいろ整理してきました。
でも実際には、略語を全部きれいに覚えるのはなかなか大変ですし、職場によって使い方や表記が少し違うこともあります。
なので、この章では
略語を完璧に覚えるためのコツというより、
略語に出会ったときに、あわてず読みやすくするためのコツをまとめます。


1. 分からない略語は、そのままにしない
略語が分からないときに、なんとなく読み流してしまうことは少なくありません。
でも、申し送りや記録の中では、その短い言葉の中に大事な情報が入っていることがあります。
たとえば、
- 誰に報告したのか
- 何の検査をしたのか
- どんな病気のことなのか
- 必要時対応なのか
- 口から飲めるのか、飲めないのか
こうしたことが、略語ひとつに含まれていることがあります。
全部をその場で完璧に理解しなくても大丈夫ですが、
気になった略語は、あとで確認できるようにしておくだけでもかなり違います。
2. 前後の文脈を一緒に見る
略語は、それだけを見ても意味が分かりにくいことがあります。
でも、前後の文章を一緒に見ると、かなり読みやすくなることが多いです。
たとえば、同じ略語でも
- どんな場面で出てきたか
- 何と一緒に書かれているか
- 誰の記録か
- どの時間帯の話か
で意味がつながりやすくなります。
3. 同じ意味でも、書き方が違うことがあると知っておく
介護現場では、同じ意味でも表記が違うことがあります。
たとえば、
- BT / KT(体温)
- HR / PR / P(脈拍)
- SpO2 / Sat(酸素の状態)
のように、英語由来とドイツ語由来が混ざっていたり、職場ごとの書き方の違いがあったりします。
「知らない略語が出てきた」と思っても、実は意味はもう知っている言葉だったということもあります。
4. まずは「よく見るもの」から覚えれば大丈夫
略語辞典と聞くと、全部覚えないといけないように感じるかもしれません。
でも、そんなことはありません。
実際に現場でよく見るのは、ある程度かたまりがあります。
たとえば、
- ADL
- VS
- BT / KT
- BP
- SpO2
- PRN
- Dr
- Ns
- BPSD
- BS
このあたりは、比較的よく見かけやすい言葉です。
なので、最初は
“よく見るものから少しずつ慣れていく”で十分です。
5. 無理に自分で略語を使わなくても大丈夫
これはとても大事なことだと思います。
略語が分かるようになると、「自分も使わないといけないのかな」と感じることがあります。
でも、介護職としては、無理に略語をたくさん使う必要はありません。
もちろん、職場でよく使う言葉は自然と慣れていくと思います。
ただ、特に医療寄りの略語や評価の略語は、書いてあったときや言われたときに意味が分かるくらいでも十分役立ちます。
自分が伝えるときは、
- いつもより反応が鈍い
- 呼びかけると目を開ける
- 食事量が少ない
- 冷や汗がある
- 息が少し苦しそう
- 夕方になると落ち着かない
のように、様子を具体的に伝えるほうが分かりやすいことも多いです。
6. 迷ったら「誰のことか」「何のことか」に戻る
記録や申し送りで略語が多いと、どこを読めばいいのか分からなくなることがあります。
そんなときは、いったん次の2つに戻ると整理しやすいです。
- 誰のことか
- 何のことか
たとえば、
- Dr / Ns / PT / OT / ST / CM
→ 誰に関する話か - BS / CRP / WBC / Hb
→ 何の検査や数値の話か - PRN / po / hs
→ 薬や対応の話か - BPSD / MMSE / HDS-R
→ 認知症や認知機能の話か
このように、まず大きなくくりで見るだけでも、かなり読みやすくなります。
7. 自分だけの“よく見る略語メモ”を作るとラクになる
もし余裕があれば、自分の職場でよく見る略語だけをメモしていくのもとてもおすすめです。
たとえば、
- よく見る略語
- よく分からなかった略語
- 教えてもらった意味
- その職場での使い方
を少しずつメモしていくと、自分だけのミニ辞典になっていきます。
この章のまとめ
略語を見るときに大切なのは、
全部を暗記することではなく、あわてず意味をつかめるようになることだと思います。
そのために大事なのは、
- 分からない略語をそのままにしないこと
- 前後の文脈を一緒に見ること
- 同じ意味で別の書き方があると知っておくこと
- よく見るものから少しずつ慣れること
- 無理に自分で略語を多用しないこと
です。
14. AIを使って略語を整理しやすくするコツ
ここまで、介護現場でよく見る略語をまとめてきました。
でも実際には、略語は一度読んだだけですぐ全部覚えられるものではありませんし、職場によってよく出る言葉も少しずつ違います。
そんなときに役立ちやすいのが、AIを「調べる相手」や「整理する相手」として使うことです。
ここで大切なのは、
AIに丸投げすることではなく、分からない言葉を整理しやすくするために使うことだと思います。
1. 分からない略語を、その場でやさしく言い換えてもらう
申し送りや記録で分からない略語が出てきたとき、AIに
- 新人向けに説明して
- 介護職向けにやさしく説明して
- 現場での意味が分かるように説明して
と頼むと、かなり理解しやすくなることがあります。
たとえば、
「BPSDを介護職向けにやさしく説明してください」
「JCSを新人向けに、現場でどう理解したらよいか教えてください」
「BSについて、介護職が気をつけたい見方をやさしく教えてください」
という聞き方です。
2. 自分の職場でよく見る略語だけのミニ辞典を作る
略語辞典を全部一気に覚えるのは大変です。
なので、AIには自分の職場版に整理してもらう使い方もおすすめです。
たとえば、
- うちの職場でよく見る略語20個をまとめたい
- 食事や嚥下に関する略語だけ知りたい
- 申し送りでよく出る略語だけ整理したい
という使い方です。
3. 申し送りや記録で出そうな例文を作ってもらう
略語は、意味だけ知っていても、実際にどう書かれているかが分からないと、まだ少し読みづらいことがあります。
そんなときは、AIに
申し送りで出そうな例や記録で出そうな例を作ってもらうと、かなりイメージしやすくなります。
たとえば、
「PRNが出てくる申し送りの例文を3つ作ってください」
「BPSDが出てくる介護記録の例をやさしく作ってください」
「JCSを使った記録の例と、介護職が具体的に言い換える例を作ってください」
という使い方です。
4. 略語を使わない言い換えを作ってもらう
介護現場では、略語が分かることも大切ですが、自分が伝えるときは、略語より具体的な様子のほうが伝わりやすい場面も多いです。
なのでAIには、
略語を具体的な言葉に言い換えてもらう使い方も相性が良いです。
たとえば、
「JCSを使わずに、介護職が申し送りしやすい言い換え例を作ってください」
「BPSDという言葉を使わずに、具体的な様子として記録する例を作ってください」
「BS高値を、様子とセットでやさしく伝える文にしてください」
という使い方です。
5. ただし、個人情報は入れない
ここはとても大事です。
AIに相談するときは、利用者さん本人が特定できる情報は入れないようにします。
たとえば、
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 施設名
- 部屋番号
- 詳しすぎる病歴や家族情報
こうしたものは、そのまま入れないようにしたほうが安心です。
使うなら、
- 利用者A
- 80代女性
- 車椅子使用
- 食事量低下あり
のように、個人が特定できない形に置き換えるのがおすすめです。
6. AIの答えをそのまま正解にしない
AIは整理や言い換えにはとても便利ですが、職場のルールや医療的な判断そのものを決めるものではありません。
なので、
- 略語の意味を整理する
- 記録例を考える
- 言い換えを作る
- 自分用のメモを作る
こういった使い方には向いていますが、
- 医療的判断
- 受診の要否の断定
- 薬の調整
- 職場ルールより優先する使い方
にはしないほうが安心です。
7. AIは「不安を小さくする相手」として使う
AIは、すごい答えを出してくれるものとして使うより、
分からないことを少し整理して、不安を小さくする相手として使うほうが、現場では役立ちやすいことがあります。
たとえば、
- 分からない略語をそのままにしない
- 言葉の意味をやさしく整理する
- 申し送りの例を作る
- 自分の職場向けの略語メモを作る
- 略語ではなく、具体的な伝え方に直す
こうした使い方は、介護現場と相性が良いと思います。
この章のまとめ
AIは、略語を全部覚えるための道具というより、
分からない言葉を整理して、現場で困りにくくするための相手として使うと役立ちやすいです。
たとえば、
- 分からない略語をやさしく説明してもらう
- 自分の職場版ミニ辞典を作る
- 申し送りや記録の例文を作ってもらう
- 略語を使わない言い換えを考えてもらう
こうした使い方は、介護現場とかなり相性が良いと思います。
ただし、個人情報は入れず、AIの答えをそのまま正解と決めつけず、職場のルールや実際の状況を大切にしながら使うことが大切です。
15. おわりに
介護現場の略語は、最初はどうしても少し身構えてしまいやすいものです。
でも、ひとつずつ意味が分かるようになると、申し送りや記録の見え方が少しずつ変わってきます。
全部を一気に覚えなくて大丈夫です。
まずは、よく見るものから少しずつ慣れていくこと、そして、分からない言葉をそのままにしないことだけでも十分役立ちます。
また、介護職として大切なのは、略語をたくさん使うことよりも、利用者さんの普段と違う様子に気づいて、具体的に共有できることだと思います。
この辞典が、記録や申し送りで少し立ち止まったときに、そっと見返せるものになれば嬉しいです。
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